神主義による団結
イエスが韓国に再臨されることが事実であるならば、韓国語はすなわち祖国語となり、あらゆる民族は使用せざるを得なくなるであろう。 このようにして、すべての人類は、一つの言語を用いる一つの民族となって、一つの世界をつくりあげるようになるのである。 (『原理講論 3時間用チャート』p.234) |
統一原理を聞いた当初、私が最も抵抗感を覚えたのが、原理講論の最後のこの箇所でした。
多様な言語が統一されて民族が一つになるという理想は、素晴らしいことに違いないのですが、言語が一つになるということは「日本語がなくなる」ということです。
「島崎藤村のあの美しい詩『初恋』が消えてしまうのか!」
「そもそも、世界に比類のない美しさの『ひらがな』がなくなってしまうとは、なんともったいないことか!」
それが当時の私には耐えられない感じがしたのです。
まあ、そのような個人的な感慨はともかく、現世界に数千もの言語が存在するようになった、そもそもの原因は神様にあると、聖書が証言しています。
ご存知の通り、「バベルの塔」の物語です。
ノアに3人の息子がいましたが、次男ハムの長男カナンの子孫が天に届くほどの塔を建てようとしたところ、残り2人の息子の子孫たちもその計画に加担し始めた。
そこで、この計画を破綻させるために、神様ご自身が彼らの言語を混乱させてしまわれた。
言語が混乱していく具体的な経緯については不可解な点が多くありますが、神様がこの時点で言語を混乱させられたことには、当然メリットと同時にデメリットも出てきます。
デメリットは、言うまでもなく、人間同士が互いに心を通じ合わせることができなくなった、ということです。
もちろん神様は、それを重々承知の上で言語混乱を引き起こされたのです。
意思が通じ合わず、共同で悪の仕事ができないということは、すなわち、「心が通じ合わない」ということでもあります。
「心が通じ合わない」ことは、神様が終局的に願っておられる統一世界を創り上げる上で、決定的な不都合です。
しかし、そのことは一方で、神様の復帰摂理の途上において、大きなメリットにもなり得ます。
というのは、言語が違うことによって、堕落人間が民族や国家を超えて団結することが極めて困難になったと思われるからです。
つまり、多様な言語が存在することによって、サタンは国家を超えた統一世界を創り上げることがどうしてもできないのです。
それは神様にとって、極めて好都合なことです。
ただ、サタンは神の国創建が始まろうとする直前の最後の土壇場で、自分を中心に統一世界を創ろうとする大胆な手に出ました。
それが共産主義です。
神を否定し、霊界まで否定したのですから、サタンとしては自滅覚悟の大きな賭けでした。
コミンテルン(共済主義インターナショナル)を創設して、「言語の違い」を超えた「唯物無神論思想による団結」を世界に呼びかけたのです。
その壮大な実験も70年の限界を超えられずに崩壊してしまった今、あとは「言語統一」による「神主義による団結」だけが残された道となっています。
その暁には、あの美しい日本がなくなっても仕方ないでしょう。
諦めるしかありません。(~_~;)
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