神様、昨夜もお疲れ様でした
私には、以前、カラスに親しみを感じるきっかけがありました。
(「カラスとの約束」)
それ以来、朝に夕に、近くの木々や電信柱にとまって鳴いているカラスを見ると、
「今日も元気そうだね」
などと声をかけたりするのです。
宋榮𣶵会長はとても万物をよく愛する方ですが、カラスだけは例外だったようです。
以前、カラスに頭をつつかれたことがあった。
それでカラスにだけは感謝できなかったというのです。
宋会長は来日以来、しばしば代々木公園に祈りに行かれます。
ある日、百羽を超えるカラスが群れをなして飛び回る姿が、まるで宋会長に向かってデモをしているように見えました。
「会長! 木も蝉も魚も水も、すべて祝福するあなたが、なぜ私たちだけは祝福してくれないのですか?」
カーカーと鳴く声がそんなふうに訴えているように感じられたのです。
それで会長は慌ててカラスたちに謝り、祝福の言葉を伝えたところ、カラスの群れは、
「ありがとう、ありがとう」
とお礼を言っているように思われました。
その時から、カラスとも親しくなったそうです。
文先生のお話に、
「万物を愛せない者は、神様を愛することができない」
とあります。
万物を愛することはなぜそれほどに重要なのでしょうか。
宋会長の説明が分かりやすいので、続けて紹介します。
教会長がある教会員の家を訪問したとき、その家の子どもを見て、
「可愛いですね」
と言って関心を持ってくれれば、父母は気分が良くなります。
ところが、子どもには何の関心も払わずに、
「お腹が空いたのでラーメンを作って下さい」
と言って、ラーメンを食べただけで帰ってしまえば、その教会長を二度と家に呼ばないでしょう。
神様もそれとまったく同様だというのです。
神様がこの天地万物を創造しておいてくださったのですから、その一つ一つに関心を持ってあげ、大切にし、愛してあげることが、神様に対する礼儀であり、神様を喜ばせることです。
祝福とは喜びを動機としているので、万物に関心を持たない人間を神様が祝福することはできません。
宋会長はしばしば、
「神様を惚れさせる者になれ」
と言われますが、そのコツは大いに学ぶべきことだと思います。
朝起きれば、夜通し温めて安息をくれた布団に「ありがとう」。
それと同時に、「神様、昨夜もお疲れ様でした」。
なぜかというと、夜の間も海の波は休まず押しては返しています。
神様が一晩中波打たせることで海の水に酸素が混ざり合い、酸素濃度を維持して魚たちの生活環境を保っているのです。
一日働き、疲れて帰ってきたら、靴下を脱ぐ時に「ご苦労様」。
一日中私の足を保護してくれたのに、それを洗濯機に放り投げれば、
「私を一日こき使っておいて、投げ捨てるのか」
と、靴下が私を非難します。
そのように神様を細かく配慮し、愛の心を示してこそ、神様が、
「だから、私はお前が好きだ」
と言われるのです。
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