ノアの信仰の3段階
原理講論の「ノア家庭を中心とする復帰摂理」の節を読んでいて、ノアがたどった信仰の道には大きく3段階があったという感じがしました。
第1段階は、120年間の箱舟建造期間です。
これはノアという摂理的中心人物が信仰基台を造成するための、長く辛い苦労の期間です。
第2段階は、40日間の洪水審判期間です。
これは、箱舟建造で造成した信仰基台を実らせる段階です。
そして最後の第3段階。
それは、息子へ信仰を相続させる段階です。
ノアは神様から召命を受けて、常人には想像のし難い命令を受けます。
「山の頂に巨大な船を造れ」
わずかな人数で巨大な船を造る長い期間、信仰的には揺れるときもあったかも知れません。
あるいは、ノアは嬉々として打ち込み、迷いなどなかったのかも知れません。
いずれにせよ、この期間はノアが信仰の基台を造るための期間でした。
この期間で造り上げた信仰を実らせるのが、40日間の洪水審判です。
雨が降り始め、ノアの家族は方舟に入ります。
雨は降り続き、激しい大洪水となって、大地は大荒れに荒れます。
箱舟は洪水の海原を翻弄されながら漂います。
「いつこの雨は終わるのか? いつになったらこの船から出られるのか? それまで食料はもつのか?」
ノアも不安だったでしょうが、家族はもっと不安で、ノアはそれを痛いほど感じたでしょう。
この期間こそ、神様を絶対的に信じる信仰が必要でした。
不安の沼に落ち込む家族全員を包み込み、勇気づける広い心が、ノアには必要でした。
箱舟建造の期間に比べて期間は短いものの、ノアの心ははるかに大きく揺れたかも知れません。
これを乗り越えてこそ、ノアの信仰は本当の基台の上に立つようになるのです。
ノアは、この期間を信仰を持って見事に乗り越えました。
しかし、彼には最後の大きな信仰の峠が残っていたのです。
それが、「息子への信仰の相続」という課題です。
彼はこの最後の峠を越えられませんでした。
神様にとって、惜しんでも余りある痛恨事であったでしょう。
このノアの信仰の3段階を見ると、私たちにも当てはまるなあと思います。
私たちも今、長い蕩減復帰摂理圏をたどって、そこを抜け出すところまで来ています。
ノアの第1段階から第2段階へ移行するところです。
ここが、私たちの信仰が実る本番です。
ところが、周辺は大荒れに荒れているのです。
「神様はD-DAYを宣布されて、もうすぐ摂理は終結すると言われたのに、どうしてこれほどに荒れ狂うのだろう? この嵐はいつまで続くのだろう?」
ここを越えて、信仰を実らせなければなりません。
そして、そこを越えれば、最後の峠が待っています。
120年プラス40日の信仰のすべてが、そこに出るのです。
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