このスープを飲みなさい
本日の礼拝で、40日の麗水(ヨス)海洋修練会から帰ったばかりの教会長夫人(サモニム)が証しをされました。
今回の参加者は33名。
日本からばかりでなく、韓国人男性と祝福を受けて韓国で暮らす日本人女性も参加されていたようです。
修練会では、原理の教えに基づいた生活原理などを詳しく学ぶ他に、ボートの運転免許も取得するというのがカリキュラムに入っています。
意味の分からない韓国語で受けるのですから、日本から参加した人にはかなり高いハードルです。
さて、40日間の修練期間に、一度だけ文先生が立ち寄られて、お話をしてくださいました。
その時の文先生は、あたかもおじいさんが孫娘たちに話すように、とても打ち解けて親しい雰囲気だったそうです。
その時、ちょっと珍しいことが起こりました。
文先生がかぼちゃのスープを少し飲まれたのですが、
「このスープを飲みなさい」
と、一人の女性参加者を手招きされたのです。
まったく思いがけないことだったので、その婦人はちょっと躊躇しましたが、前に出てスープカップを押しいただき、一口飲みました。
すると、文先生は、
「全部飲みなさい」
というように、カップを押し上げるようにされたのです。
その様子を見て、サモニムは後で祈ってみました。
すると、昔見た映画「ベン・ハー」の一場面が思い浮かんだのです。
主人公のベン・ハーが鞭打たれ、力尽きて倒れているところへ、一人の男性が近づき、コップ一杯の水を差し出してくれる。
その男性は一言も言葉を発しはしませんでしたが、その姿からイエス様だと分かります。
文先生が自分の飲みかけたスープを一人の姉妹に飲むように言われたのは、ちょうど映画の場面と一致するように、サモニムには感じられたのです。
その時のお話の中で、文先生は修練生たちに向かって、
「君たちの中には、もう教会を離れようと何度も思った人もいるだろう」
と言われました。
実際、韓国にお嫁に来て、多くの苦労をし、
「もう限界だ」
と、離婚届を書いて、この修練会に参加した婦人もいたようです。
もちろん、文先生がそのことをご存知だったとは思えません。
しかし、ベン・ハーがコップ一杯の水で霊的な生命を受けたように、ここに参席した婦人たちの中にも、一杯のかぼちゃスープで死の境地から救われた人がいたのかも知れません。
私にも、辛く、信仰が弱って心が葛藤するときもあるけれど、鞭打たれて死ぬほどではない。
離婚届を書かねばならないほどでもない。
しかし、コップ一杯の水やかぼちゃスープで復活させようと、いつも配慮されている父母がおられる。
それを忘れないようにしよう。
そう思える、ありがたい証でした。
よろしければ1クリック!

にほんブログ村
【お勧め記事】
- 関連記事
-
-
私は自分の中に敵を作らない 2020/11/10
-
主観が創り上げる物語 2010/07/13
-
復活した私を否定する 2016/06/16
-
水の上を歩く信仰 2010/09/25
-
スポンサーサイト