お父さん、嫌いになった
高3の息子はセンター試験が終わり、中3の娘は課題テストが終わって、少し気持ちが緩くなっているこの頃です。
夕食が終わってだいぶたった頃、娘から久しぶりのドライブに誘われました。
何か話したいことがあるか、気分転換したい時の常套手段です。
外に出てみると、満天の星が、文字通り降るように輝いています。
今日の雨で、大気が洗われたのでしょう。
星空を見上げたのも、久しぶりのことでした。
車を走らせ始めると、娘が学校でのことを話し始めます。
本命の高校受験は3月ですが、滑り止め(本当は必要ないと思うのですが)で受ける高校の試験は2月の初め。
もう間もなくです。
その高校の試験には面接があるので、学校でその予行演習をしたようです。
「今日の面接は国語の先生だったのよ。ちょっとおちゃらけた先生で、質問もまともなことしか聞かないの。『この高校を受験した動機は何ですか』とか。全然つまらない。途中でおかしく笑ってしまっても、他の先生みたいに叱らないんだから」
「前に言ってた政治の質問は出なかったの? 金正日が亡くなったこととか、日本の今の総理大臣は誰かとか」
「そんなのは出なかったけど、一応準備して昨夜遅くまで練習していったのよ。お父さんに試験官になってもらって予行演習しようと思ったら、もう寝てたでしょ」
そんな話をしながら、いつもより少し遠回りして家に帰ってきました。
帰って ipod を見ていると、話題に出た野田首相がいよいよ両目に眼帯をして現れたというニュースがありました。(興味のある方は、こちらをご覧ください)
「16日には『ぶつけちゃいました』と、照れくさそうに話した首相だが、左目まで視界を失った姿は、あたかも政権の行方を暗示しているかのようだ」
これは大変なニュースだと、娘を呼んで読ませてみると、くすくす笑いながら読んだ後で、
「野田さん、大変ね」
と、やや同情気味です。
そこで私が、
「この新聞の名前は、というと、『虚構新聞』というんだ」
と言うと、
「『きょこう』って、何よ?」
「虚構というのは、まあ、作り話、というような意味かな」
娘はしばらく、じーっと黙っていた後、
「お父さん、嫌いになった」
横で息子が苦笑いしています。
「お父さん、本当に大人気ないなあ。娘に嫌われるはずだよ」
よろしければ1クリック!

にほんブログ村
【お勧め記事】
- 関連記事
-
-
母の丸い背中 2010/07/20
-
テレビを観ない 2019/11/17
-
コロナ禍に最前線で立ち向かふ人たち 2020/04/07
-
これからは、間違ひなくこの方向だな 2020/02/15
-
スポンサーサイト