億万のサタン
読者の方から頂いたコメントに答えたことですが、改めてまとめてみます。
「悪の主体に消えてもらう」という記事で、悪の主体としてのサタンと悪霊について書きました。
原理講論の「総序」に、
「億万のサタン」
という表現があります。
私は以前これを比喩的な表現だろうと思っていました。
サタンというのは、エデンの園でエバを誘惑して堕落させた天使長ルーシュルの別称だと思っていたからです。
しかし最近になって聞いた霊界セミナーで、サタンとは、
「堕落したルーシェルと、彼に伝道されて悪の仲間になった天使群を総称していう呼び名」
であるということを知りました。
そうすると、「億万のサタン」というのは比喩ではなく、事実そのものであるということになります。
一方、「悪霊」と呼ばれる存在は、天使ではなく霊人(霊界の人間)です。
聖書では「悪魔の使者」とも呼んでいます。(マタイ福音書25:41)
彼らはもともと、死んだ後、霊界の下層に留まっていたのですが、サタンたちから伝道され、彼らの教唆を受けて動くようになったのです。
原理講論の「堕落論」によると、
「サタンの対象は、霊界にいる悪霊人たちであり、この悪霊人たちの対象は、地上にいる悪人たちの霊人体であり、この霊人体の活動対象は彼らの肉身である」
と説明されています。
これを見る限り、サタンは直接地上人に働きかけるのではなく、悪霊人たちを媒介として活動するようです。
サタンの悪なる意図が悪霊人たちに吹き込まれ、それがさらに悪霊人たちを通じて我々地上人の心と体を動かすわけです。
1997年に昇華された李相軒先生が霊界から送って来られたメッセージ『人類の犯罪者ルーシェル』には、地上人の疾病の8割以上は霊界の影響だと書いてあります。
その中で、
「ルーシェルが地上人を苦しめている」
という表現も多くありますが、それと同時に、
「ルーシェルとその一派」
「ルーシェルの配下」
「ルーシェルの系列の先祖たち」
というような表現もあります。
「ルーシェルの一派」「ルーシェルの配下」と言われているのが、ルーシェルに伝道された天使群だと思われます。
また、「ルーシェルの系列の先祖」というのが、悪霊人たちです。
大母様によると、霊界の大半は悪の版図であるということなので、サタン群と悪霊人たちの数が相当だということが推察されます。
ここで重要なことは、悪霊人たちを操っているサタンという存在が、「悪の主体」であるということです。
彼らが私たちの心の邪心部分に働きかけることによって、私たちの悪心を増長させているのです。
そうでありながら、その悪心がひとえに人間自身の中から生まれたものだと思い込ませることに成功しています。
悪において私たちに責任があるとすれば、自分自身の邪心が悪の対象となっている状態を許していることです。
自分が悪の対象とならないことを決意すれば、悪の主体は働き得なくなります。
もちろん、私たちの責任はそれだけに留まりません。
最終的には、「サタンを自然屈服させる」ことによって、人間としての責任を果たしていくことになるのです。
それは容易なことではないと思いますが、第一歩は、私たちは善の主体(神様)と悪の主体(サタン)との中間位置にいるということを、明確に自覚することだろうと思います。
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