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あの時、お父さんが飛んできてくれたな

kitasendo
下校 

昨日の夕方のことです。

次の日に親戚の法事があり、それに呼ばれているので、久しぶりに理髪店で少し身だしなみを整えようと考えていました。

教会の仕事をいつもより少しだけ早めに切り上げて、理髪店に行き、その後、夕食の材料を買って帰ろうという算段をして、教会を出たところで、携帯が鳴りました。

娘からです。

もうだいぶ日も暮れて、少し小雨も落ちてきていました。

「お父さん、迎えに来てくれない?」
「どうしたんだ? お父さん、これから散髪屋に行くところなんだよ」
「雨も降りだしたし、もう暗くなったし・・・」

家に電話をしたものの、おばあちゃんが出ないようです。

「頭はだいぶぼさぼさだし。明日は親戚の法事なんだよ」
とは言いながら、娘を待たせるのも可哀想な気がして、急遽予定変更です。

学校までは、車で飛ばして10分と少し。
車で学校に近づくにつれて、そぼ降る雨の中を帰る生徒たちの自転車の列と行き違います。

娘は校門のところで、傘もささずに待っていました。

車に乗り込むやいなや、
「思ったより早く来てくれたね」
と、娘。

「みんな、自転車で帰ってるじゃないか」
と意地悪く問い詰めると、
「雨合羽を持ってないし・・・」

「誰も雨合羽なんか着た子は見なかったぞ」
とさらに言うと、
「へへへ・・」
と娘はごまかします。

しばらく間をおいて、娘が言うのです。

「私が将来こどもができて、こんな夕方の雨の日に子どもから突然電話で『迎えに来て』って言われても、私なら行かなかったと思うな」

(なんだ、この野郎! 散髪も夕食の買い物も犠牲にして飛んできてやったのに)
と、内心、少しムッときたのですが、娘は続けてこんなふうに言うのです。

「でも、今日はお父さん、来てくれないかなと思ったけど、すぐに来てくれたので、多分私も、自分の子どもから同じように頼まれたら、『あの時、お父さんが飛んできてくれたな』って、今日のことを思い出して、きっと子どもを迎えに行くと思うな」

この娘、ずっと先の自分の子どものことまで絡めて、今日のことを考えている。

身だしなみも整わず、夕食もあるもので済ませることになったものの、娘の心に数十年消えない(であろう)体験の記憶を植えつけたことになるのだなと思い、損をした気にはならなかったことでした。

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