「秩序的」三段階とは
またこのように、すべての被造物が完成するに当たっても、その成長期間は、蘇生期、長成期、完成期の秩序的三段階を通じてのみ完成するようになる。 (『原理講論』p.77) |
すべての被造物が完成に向けて成長するのに、三段階を経るようになる根本理由は、創造主である神様ご自身が「三数的な存在」であることに由来します。
ただこの時、成長期間はただ単なる三段階ではなく、「秩序的」三段階であると書いてあります。
この「秩序的」とは、どういうことでしょうか。
私なりに考えてみます。
① 段階を飛び越えることはできない。
例えば、蘇生期から長成期を飛ばして完成期に入るというようなことはできない、ということです。
私たちの心霊は、長い歴史とのパラレルで考えると、
・ 蘇生旧約段階
・ 長成新約段階
・ 完成成約段階
というふうに表現できるでしょう。
蘇生旧約段階においては、神様との関係は「主人と僕」の関係であり、よく働けば(律法を遵守すれば)報奨があり、怠ければ(律法を破れば)罰則があります。
私たち個人の信仰も必ずこの段階から出発します。
自分自身も「為せ、為すな」という規律を守ることで精一杯であり、他の人がその規律を守っていないのを見ると赦せず、裁く心が生じます。
「義」であることが最優先されるのです。
それが長成新約時代に入ると、神様との関係が「養父と養子」の関係になり、「義」であるよりも「愛」や「赦し」が優先されるようになります。
父母である神様のもとに、お互いが兄弟姉妹であるという感情が育ってきます。
このような段階を経てこそ、最後の完成成約段階に上がっていくことができます。
② 入力と出力は比例連動する。
食べ物で言えば、食べた物しか自分の血肉にならないということです。
食べもしないのに育つということはあり得ません。
私たちの心霊、あるいは霊人体についても、これが当てはまります。
霊的な栄養を摂取しないのに、霊人体がひとりでに育つということはあり得ないのです。
逆に言えば、食べた分だけは必ず栄養になるということです。
今日担当した礼拝の説教で話したのですが、「訓読」という食物を毎日食べずには霊人体が生命を維持し、成長するということはあり得ない。
この霊的な食物は、最低1日3回、夜食まで取る人であれば、1日4回は食べなければならないものです。
私たちは時々、素晴らしい講義を聞いて感動し、心が復興することがあります。
あるいは、1週間とか40日などの修練会に出て、心に相当変化を感じることもあります。
しかしそのような復興や変化は次第に薄れ、その内にまた元の状態に戻るのが常なのです。
時々体験する心霊の復興や変化は、私たちが時々外出して少し豪華な食事をするようなものです。
その時には味覚が満足されるのですが、どんな人でも、それに満足して、その後2日も3日も食べずにいるということはないでしょう。
どんなにおいしい食事をしても、数時間もすればまたお腹がすくのです。
霊的な食事も、これとまったく同様です。
私が3ヶ月間霊的な食事を正しく摂り続ければ3ヶ月分の成長をし、3年間摂り続ければ3年分の成長をする。
それが「秩序的」ということではないかと思います。
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