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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

善は密かに行う

2009/11/29
生活日記 4
yama

ある日、高1の息子を乗せて車を運転している時、息子が、
「お父さん、天国になれば、車の鍵は要らなくなるのだろうか?」
と話しかけてきます。

「車を動かすには鍵は要るだろうけど、駐車しておく時に鍵をかける必要はなくなるだろうな」
と答えました。
天国になって、人の車を荒らす人がいるはずはないでしょう。

そこから息子との話はさらに発展して、鍵をめぐる天国と地獄の対比になりました。

地獄では、鍵が必要。
鍵を開けていれば、誰かが密かに侵入して何かを奪っていく。

天国では、鍵が必要ない。
鍵を開けていれば、誰かが密かに侵入して何かを置いていく。

地獄では、人は隠れて悪いことをする。
天国では、人は隠れて善いことをする。

昔から、
「陰徳」
という言葉があります。

何か人のためにする徳を積むのですが、人目につかないようにする徳を「陰徳」と呼んできました。
反対に、「陽徳」という言葉もあり、これは為にした善いことが人の目についたものを言います。
どちらがいいかと言うと、明らかに「陰徳」のほうがよほど価値が高いと言われます。

善いことも、人が知って評価してくれないと、それは神様の手帳に書き込まれる。
人が知って、人の世界で評価されると、それで報いを受けるので、神様の手帳にまでは書き込まれない。
どうも、そういうふうになっているようです。

文先生のお話に、
「人は自分のしたことを報告するとき、たいていは善いことから少し大げさに報告し、悪いことはなるべく言わないか、小さく報告するものだ。しかし、天国では、悪いことから正直に報告しなければならない」
とあります。

善いことをできるだけ人に隠れて密かにする。
これが天国へ向かう生き方だと思われます。

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Comments 4

There are no comments yet.

日韓太郎

「善は密かに行う」口で言うのは、優しいですが、簡単ではありませんね。陰徳を積む喜び、隠れて善を行う楽しさ、この喜び、楽しさを増やして暮らす、この生活は、当たり前のように実践する人間になりたいですね。そうしたら、昨日の「おう そうか」のお坊さんのようになれるでしょう…

2009/11/29 (Sun) 23:23

管理人kitasendo

日韓太郎さんへ

うまくいっても驕らない。
うまくいかなくてもへこたれない。
「ほう、そうか」と生きていきたいものです。

2009/11/30 (Mon) 00:05

kimkim

はじめまして

青年の教会員です。最近読者になりました。ためになる記事、興味深く読ませてもらってます。陰徳積善言い言葉ですね。認めてもらいたい、そういう時こそ天に記憶されていると言うように発想していきたいです。
私もブログ始めましたので、取るに足らない内容ですが、良かったらご覧になって下さい。

2009/11/30 (Mon) 22:40

管理人kitasendo

kimkimさんへ

私自身、ブログを始めて以来、自分の中の心がだんだんと整理されてきているのを感じます。
多くの人に伝えたい内容もありますが、むしろ自分にとって一番すばらしい効果があります。
お互い、長く続けましょう。

2009/12/01 (Tue) 01:07