誠実さの極意
昨日の連続講演会で話した2つめのポイント、
「人の信頼を得る方法」
について、もう少し詳しくご紹介します。
これには5つの方法があります。
① 相手を理解する
② 相手の期待にプラスαして与える
③ 約束を守る
④ 誠実さを示す
⑤ 間違ったことは素直に謝る
①については、何よりもまず、相手の話をじっくり聞かなければなりません。
聴き方のコツについては、「上手な聞き手は評論家に勝る」を参考にして下さい。
ここでは④の「誠実さを示す」について、少し触れてみます。
今自分の目の前にいる人に対して誠実であることはもちろんですが、もっと肝心なのは、その場にいない人に対しても誠実であるということです。
誠実さの基本的なスタンスは、
「その人が今この場にいるとすれば言えないと思う言葉は言わない、取れないと思う態度は取らない」
ということです。
私たちの生活にとてもなじみの深い「うわさ」というものは、うわさの対象となっている人がその場にいないことが前提です。
その人がその場にいたら言えないことを言い合うのが「うわさ」です。
うわさの怖さはどこにあるのでしょうか?
うわさをし合う人は、それぞれ心の中でこう思うのです。
「今この場にいない人のことを悪く言うこの人は、今度私がいないところでは、私のことも同じように悪く言うに違いない」
うわさをし合っている人はお互いに、特定の人のうわさをしているという秘密を共有する仲間意識を持つでしょう。
しかしそれと同時に、お互いを信じられないという不信感も抱くのです。
不信感を抱き合う仲間という、実に危うい関係です。
これでは、人の信頼を得ることはできないでしょう。
誠実さを示すとは、仲間内である人のうわさをする時でも、決してその人の非難をしない、あるいは他の仲間がする非難に同調しない、ということです。
このような態度を取ることのメリットは何でしょうか。
「あの人は誰のことも悪く言わない。私がいない場でも、私のことを悪く言わないだろう」
と仲間が内心で思います。
これが、人の信頼を得る最善の方法です。
この方法を完璧に実践することは容易ではありません。
私たちの心には、人の欠点を見ようとする傾向、その欠点を見て安心しようという傾向があります。
それが抜きがたい堕落性です。
霊界の実相を深く知るようになると、
「この世でどのような言葉を使ったかが、霊界の生活条件を決定する」
ということが分かってきます。
誠実さを示すということは、この世だけでなく、あの世でも通じる、実に重要な基本原則だと考えられます。
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