なるほど、ディズニー
『9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方
著者の福島氏は、東京ディズニーランドがオープンした1983年入社の一期生です。
1.後輩を叱るノウハウ
先輩にとって、後輩を叱るというのは気が重いものでもあり、難しいものでもあります。
基本姿勢としては、
① 叱る前に褒める
② 叱った後、フォローする
これは、親が子どもを叱る場合にも参考になる姿勢ですね。
2.後輩を褒めるノウハウ
結果を褒めるのではなく、行為そのものを褒める。
成果や結果も重要ですが、それよりも、最善を尽くしてくれた後輩キャストに対して、その部分を強調して褒めるようにします。
「叱る」ことを前後から「褒める」でサンドイッチのように挟む感じですね。
3.人は、自分が扱われたように人を扱う
後輩たちが会社に入って初めて受ける研修では、先輩キャスト(ディズニーのアルバイト、正社員)がゲスト(お客様)をお迎えするように、親しみを込め、笑顔で後輩キャストをお迎えする。
するとどうなるか。
その後輩キャストは、ゲストにも同じことをするのです。
4.心理学を用いる
心理学用語に、「自己認識」と呼ばれる部分と、「他者認識」と呼ばれる部分があります。
自己認識・・・自分が知っている自分のこと
他者認識・・・他人が知っている自分のこと
これらが一致する部分のことを「自己理解」といいます。
その自己理解の部分が広ければ広いほど人間関係がうまくいっているといいます。
先輩キャストと後輩キャスト。
全キャストとゲスト。
各関係性で、自己理解を広く深くすることが重要だと書かれています。
自己理解を深めるには、コミュニケーションを多くとって価値観を共有することです。
5.後輩を個別カウンセリングする時の3つの注意点
① 時間は長くても1時間以内。
② 相手が話し始めたら最後まで聞く。
③ 自分の意見は極力言わない。
6.アルバイト感謝デーとは?
感謝デーとは、1年に1回、アルバイトをゲストとして正社員がおもてなしをするというものです。
社長も自ら清掃員になりサービスをするそうです。
7.指示するときは「理由」も伝える
何かの行動を指示するときは、なぜそのように指示するのか、その意味や理由を必ず伝えるようにします。
そのことにより、
① 先輩から後輩へ思いやりが伝わります。
② 納得して指示に従うことができます。
8.一風変わった表彰制度
ディズニーでは、ちょっと変わった社員表彰制度があります。
投票用紙があって、その用紙に褒めたい相手の名前とその理由、自分の名前を書いて投票します。
その投票用紙は、書かれた名前の本人に直接手渡されるのです。
私はまだ、自らディズニーランドに行ってみたことはありません。
しかしその教育制度の噂はよく耳にします。
本書を読んでみると、なるほど、確かにアミューズメント分野の最高峰だなと感心します。
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