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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

妻の100日チャレンジ

2011/01/29
世の中を看る 0
離婚回避

昨日の記事「
結婚15年後の危機」に続き、NHKの番組「あさイチ」から、離婚の危機を乗り越えた夫婦の証を紹介します。

妻、38歳。
ある日、夫から唐突な(と思える)離婚話を切り出されます。

「これ以上我慢して一緒にいるのは嫌だ」
と夫。

それに対して、妻は、
「我慢とは何よ。私こそどれだけ我慢してきたか、分かっているの?」
という思いが瞬時に湧いてきます。

結婚した途端、夫は無口になり、内心の気持ちを表現しなくなりました。
2人の子どもが生まれ、妻は慣れない子育てにいろいろな悩みが生じ、夫に相談しますが、まともに応えてくれません。

「夫は話してもダメだ。私だけでやるしかない」
と思いながら、自分で頑張れば頑張るほどイライラが募っていきます。

離婚したいという理由をさらに問い詰めると、夫から漏れた理由は、妻にとって思いもしないものでした。

ハワイに新婚旅行に行ったときのこと。
何か気持ちの行き違いでもあったのでしょう。
妻の口から出た
「成田離婚しようと思ったんだから」
という一言が、夫の胸に深く突き刺さっていたというのです。

「今頃そんなことを言われたって・・・」
妻には理不尽な理由に思われました。

夫はさらに別の理由を続けました。
妻は子育てでイライラしている時期、力を貸してくれない夫に、
「もっと、ちゃんとしてよ」「ほんと、頼りないんだから」
というような言葉を投げつけることがしばしば。

自分のすべてを否定されるような気持ちだった
と夫は告白。

「お互いのためと思って、それぞれ一生懸命にやってきたつもりなのに、どうしてこんなに関係が悪くなるんだろう?」
と、妻は失望の淵に沈み、離婚もやむを得ないかという気持ちになります。

しかし、最後の望みをかけて、あるカウンセラーを訪ねました。
カウンセラーは、「まだ、やり直すつもりがあるのなら」と言って、あるシートを見せ、「良く考えて、これを埋めていってください」とアドバイス。
  • 夫の長所を20個
  • 夫の好きなところを複数
  • 夫にしてもらって嬉しかったことを複数

「これを毎日書いてください。内容は重なっても構いません」

妻はそのシートを持ち帰り、家のテーブルに向かって書き込もうとしますが、何一つ思い浮かびません。
一晩かかってやっと書けたのは、わずか
「おだやか」
の一つだけ。

「ご主人はどんな方ですか?」
とカウンセラーに聞かれて、すぐに答えが思い浮かばなかった妻。
「私、結婚してから何やってたんだろう?」

5日目になって、書き込める内容が増え始めます。

「我慢強い」「後輩の面倒見が良い」・・・

36日目になって、ようやく20個全てを埋めることができました。
それと同時に、夫への見方に変化が生じてきました。

それまでは、夫の顔も見ないで「フン」という感じだったのに、良い意味で夫を観察するようになりました。
夫の良いところを探すようになったのです。
考えてみると、そんなことは結婚以来なかったことです。

夫を観察し始めると同時に、妻は自分自身を振り返り始めました

夫にしてもらって嬉しかったことを書いているときのこと。
「誕生日を覚えていてくれた」「不安なときに手を握ってくれた」「夕方洗濯物を取り込んでくれた」・・・

夫がせっかく洗濯物を取り込んでくれたのに、
「そんなやり方じゃダメ」
と言ってしまった。

「私の方こそ、夫に感謝していなかった
という反省が胸の内から湧いてきました。

シートへの書き込みを始めて100日目。
すべての欄がびっしりと埋まりました。

そして最後に、妻は欄外にこう書き込みました。
「あなたって、魅力的な人だったのね」

大丈夫?」「ありがとう
という言葉を夫にかけられるようになってきました。
夫を責める言い方は、夫をさらに無口にさせるということにも気がつきました。

それから1年後。
単身赴任となっていた夫からメールが届きます。

一人でいると寂しい

夫が初めて吐いた弱音でした。

「おっ。初めてこんなこと言ってきた」
と、妻は嬉しさを感じると同時に、やっと「一緒にいる」気がしたものです。

次回は、この妻の内面的変化を少し分析しながら、参考になると思われる点を抽出してみようと思います。

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