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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

「ごめんなさい」はいつでも言えない

2010/11/13
世の中を看る 2
ごめんなさい


電子書籍を出版しましたので、ちょっと宣伝させていただきます。
昨年10月1日に開始した当ブログが去る11月6日で400記事となりました。
その中から私なりに厳選した16記事を加筆、修正して、デジタル書房より『人生の金メダル』とのタイトルで出版しました。ご高覧いただければ幸いです。
taitoru


昨日取り上げたテレビ番組「金曜日のキセキ」の話題が続きます。

2人目の相談者は、交通事故で夫を突然亡くした若い女性。
夫が事故死した日の朝、夫婦喧嘩をしていました。

夫の携帯に妻の知らない女性からのメールがあるのを見つけ、浮気ではないかと激しく問い詰めたのです。
夫はすぐに否定しませんでした。

それで妻は激怒し、ひどい言葉を浴びせかけ、喧嘩別れをして夫は家を出、その日事故に遭って、仲直りもできないままに帰らぬ人になったのです。

妻はそのことをひどく後悔し、絶望的な気持ちから立ち直れない日々を送っています。

鑑定士が見ると、メールを送ってきた女性は夫の浮気相手ではありませんでした。
営業で一緒に飲みに行った相手で、その女性からのメールを妻は誤解したのです。

夫が敢えてそれを否定しなかったのは、妻の気持ちを自分に向けさせたかったからだと、鑑定士。

「あなたの態度がいつも冷たかったので、浮気を匂わすことで妻の気持ちが自分に向いてくれるのではないかと思ったのですね。でも結果は、まったく反対の方向へ行ってしまったんです」

妻は言葉のきつい女性でした。
ちょっといさかいがあると、すぐに、
「あなた、死んじゃえば?」
と平気で言うのです。

「お前、どうしてそういうきつい言葉を軽々しく言うんだよ?」
と、何度も夫に咎められていたのに、直そうとはしませんでした。
自分では、そんなにきつい言葉だと思わなかったのでしょう。

「最後の日には自分の言葉に、心の中ではすごく後悔していたのに、言葉にできなかったんです。それをすごく後悔している・・・。彼がいなくなってから気がついたんですけど、私にとってとても大切な存在だったんです」

彼女はこれからもずっと夫とは一緒に暮らせると思っていたのです。
それで、
「ごめんなさい」
はいつでも言えると思っていた
のです。

これは彼女に限らないことです。

私たちもたいていは、
「今は言わなくても、明日言おう。明日言えなければ、自分の気持が整理されてから言えばいいか」
というふうに考えながら、今言えることを今言わないでいるのではないでしょうか。

私にもそういうことがありますね。
ああ、いつ言おうかなあ・・・。

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Comments 2

There are no comments yet.

ドラミちゃん

嫁・妻・母親として、日曜日は礼拝に出て家にいることはなく、平日の帰りも遅くなることがしばしば。宗教をよく思っていない家族へ理由を言うこともできず、「ごめんなさい」という思いはきりがないほどですが、向かってはなかなかいえません。そこには、私は無駄に時間を費やしているのではない、という言い訳もあるからでしょう。
毎朝、祈祷の時に、主人と子供の名をあげて「ごめんなさい、許してください、愛しています、ありがとう」と言っているのが届いているかなあ・・・

2010/11/14 (Sun) 19:16

李一穂

うれしいですね。

教育部長さん、お祝い申し上げます。電子書籍を出版、こころから、おめでとうございます。李一穂

2010/11/18 (Thu) 19:35