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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

不作為なるセラピー

2010/09/19
読書三昧 0
ホ・オポノポノ
i'm sorry

船井幸雄さんの本(『180度の大激変! 』)を読んでいると、「ホ・オポノポノ」の実践者、イハレアカラ・ヒュー・レン博士との対談の抜粋が載っていました。

昨年にヒュー・レン博士の著書を読んで以来、私もささやかなホ・オポノポノ実践者です。
毎日欠かさず「ごめんなさい、赦してください、ありがとう、愛しています」の4つの言葉を繰り返しています。

しかし久しぶりに博士の言葉に触れてみると、私の実践がマンネリ化して、本質からズレていたなと感じました。
(ホ・オポノポノに関しては、私の記事「
問題の主人は私」「すべての責任は私にある」を参考にしてください)

ヒュー・レン博士のホ・オポノポノが世間の耳目を集めた一つの実績は、ハワイ州立病院での非常に風変わりな治療実践でした。

その病棟は、殺人やレイプなど、凶悪犯罪を犯して収容された患者たちで溢れていました。
患者たちの多くは、暴れないように手足を縛られ、患者同士、患者と職員、職員同士の間で喧嘩が絶えない状態でした。
非常に危険な職場だったので、職員の欠勤も頻繁でした。

そこへヒュー・レン博士がカウンセラーとして赴任してきたのです。

ところが、博士は患者にも職員にもほとんどカウンセリングをすることはありませんでした。
にも拘らず、数カ月後から院内の雰囲気が変わり始めたのです。

暴力沙汰が減り、手足を縛られていた患者が解放され、病棟全体が静かになっていきました。
病棟の植物は元気になり、成長が早まってきました。
しょっちゅう故障していたトイレが正常に動くようになりました。

この間、ヒュー・レン博士がしていたことと言えば、患者たちと一緒にテニスをしたり、車を洗ったり。
セラピーなどは一切しませんでした。

しかし実は、誰にも知られずに博士が続けていたことが一つだけあります。
患者たちの名簿を順番に見ながら、ひたすら4つの言葉を繰り返していたのです。

そのことについて、船井氏との対談の中で、ヒュー・レン博士は次のように言っています。

「私は神なる存在に対して問いかけていたのです。『私の中の何が、その患者たちを凶暴で手に負えない人たちとして存在させているのですか?』と。
神なる存在は、私たちの生命を完全なものとして創られたはずです。それなのに、彼らが凶悪な人間となったのは、彼らを完璧な存在として見ることのできない何かが私の中に原因としてある
そのことに対して、私は神なる存在に謝罪(「ごめんなさい」「赦してください」)しました。そして、完璧なものを見られなかった自分の不完璧さを消去してくださいとお願いしたのです」

しかし、そのことと患者たちの変化との間に、どのような関係があるのでしょうか?

神なる存在がヒュー・レン博士の中の完璧ではない部分を消去してくださったので、博士自身が純粋なゼロの状態に戻り、その結果、患者たちの中の不完璧さがなくなったのだ、とヒュー・レン博士は解説しています。

これは私たちの常識からは随分とかけ離れていて、理解することが難しい考え方ですね。
しかし、私たちが抱える諸問題をどのように解決するかという点において、従来とは非常に異なる有意義な視点を提供してくれるものだとも感じられます。

次回に続けて、もう少しヒュー・レン博士の説明に耳を傾けてみましょう。

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