単純なことほど難しい
教会に通いながら統一原理を勉強中の、88歳になる画家の先生がおられます。
この方が、実に矍鑠(かくしゃく)としておられるので、秘訣を伺ったところ、毎朝欠かさず散歩をしているとのことです。
今から20年ほど前、70を前にして始めて以来、一貫して続けていると言います。
朝5時前に起きて、体全体をたわし摩擦し、それから1時間近い散歩にでかけます。
田舎の町の早朝には、まだほとんど誰も歩いている人はいませんから、昔覚えた軍歌や最近の流行歌(特に中島みゆきが好きだそうです)を大声で歌いながら、片道30分ほどの道を歩きます。
いつもの橋に着くと、そこで5分ほど体操をして、また同じ道を帰ります。
ところがその驚くべきことは、この習慣を1日も欠かさないということです。
真冬の寒い朝であろうと、台風が来て横殴りの雨が降っていようと、一切構わず、必ず5時には家を出るのです。
雨の日には傘を差しても、1時間歩けば足元はびしょ濡れです。
ましてや、寒い冬の朝であれば、凍えるようでしょう。
「今日は雨が強いから」
「今日は寒いから」
などと言い訳をすると、出かける日がいくらにもならない。
それで、状況を一切無視するのです。
それを20年続けているのです。
この意志力には敬服します。
これは、文亨進世界会長が言われる「精誠」に通じるものですね。
世界会長は「精誠」を「点から始まり、点に還ること」だと言われました。
「点」というのは、文字の中で一番小さなものですが、これが書においては最も難しいと言うのです。
精誠においても、一番単純で基本的な内容が、結局は一番難しい。
それをやり続けるには、意志力という以上に、信念が必要だと思われます。
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