人間が持つ巨大な記憶装置
今やパソコンの性能は日進月歩で進歩し続けていますが、そのパソコンもインターネットにつながらなければ仕事のほとんどができないのが実情です。
しかしそのインターネットも、検索エンジンがないと求める情報を絞り込んでいくことはほとんど不可能です。
検索エンジンの雄は、米国のgoogle。
その情報収集方法はロボット検索エンジンと呼ばれるもので、自動的に常時世界中のネット世界を巡回しながら、あらかじめプログラムされた基準によって、重要かつ価値が高いと認識するサイトから機械的に順番をつけて収集、表示していくのです。
そこで、何か一言キーワードを入力すると、瞬時にして(文字通り1秒以内に)数万から数十万の検索結果が画面に表示されます。
情報収集の便利さ、効率において、検索エンジンは従来のいかなる検索方法よりも群を抜いているのは論を待たないでしょう。
ところで、人間もそれ自体の中に巨大な記憶装置を持っているという説があります。
例えば、学校で習った英単語や数式など、大人になってから見ても思い出せないことはたくさんあります。
しかし、それは記憶から消えたのではなく、記憶とつながるルートが一時的に切れているだけだと考えるのです。
実際、「類推する」などの手法を使うと、昔の記憶との間に回路がつながって、「忘れていたと思っていた記憶」を蘇らせることができるという実験結果もあるようです。
つまり、人間の中に生来備わっている検索エンジンをうまく駆使すれば、相当量の記憶にアクセスでき、必要に応じてそれを記憶の表面に蘇らせることができるというわけです。
統一原理の中に、
「神は人間を創造する前に、未来において創造される人間の性相と形状とを形象的に展開して、万物世界を創造された」(『原理講論』p.67)
とあります。
私が思うに、ここで言う「万物」には、自然万物だけでなく人工万物、すなわち人間が加工して作ったものまでも含めることができるようです。
パソコンにおいては、CPUは人間の頭脳であり、ハードディスクや巨大なサーバは人間が持つ何らかの記憶装置です。
パソコンのキーボードを叩いてキーワードを入力すれば、そのパソコン内部のハードディスクやネット上の無数にも近い情報にアクセスして、あっという間に該当情報を探してくるように、人間も記憶装置に向けて何らかの刺激を与えると、該当記憶がすっと蘇ってくる。
人間を「万物の霊長」と言うからには、万物に劣らない能力があってしかるべきでしょう。
私たちは自分の人生を忘れてしまうようでいて、実は細かいことまで忘れることができないのです。
良いことも悪いことも、すべて覚えている。
その記憶を持って、この世からあの世へ移るときに、人生を総清算するのです。
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