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神は存在ではない

kitasendo
2024-02-23

「どうして突然、すべて理解できたんだろうか?」
私はそれが知りたいと思いました。
「誰がこの情報を与えてくれたんだろう? 神様かしら? それともクリシュナだろうか? それともブッダ? イエス・キリスト?」
その時、
「神は存在ではなく、存在のあり方なのだ。そして、私は今、そのような存在のあり方をしている」
という悟りが得られ、その感覚に圧倒されたのです。
(『喜びから人生を生きる』アニータ・ムアジャーニ)

アニータは臨死体験を通してこゝまで来たか、といふ感じのする究極の一節です。神は存在ではないのでせうか。一見すると、とんでも論のやうですが、これは慎重に考へるべき問題だと思ひます。

私たちは三次元の世界に住んでゐます。その世界は空間の広がりがあり、無数とも言へるものが「実体」として、特定の位置を占めて存在してゐるやうに思へます。

その世界では、自分自身も肉体といふ存在として特定の空間を占めてゐると感じます。さらには、死んで肉体を脱いだとしても、霊体といふ体があるといふ教へもある。するとその体もまた、霊界といふ空間の中のどこかに住むのだらうと想像するのです。

神についてはどうでせうか。

長い人類の歴史の中で神を見た人はゐないけれども、声を聞いたといふ人は多い。モーセは何度も神と対話したやうだし、こんにちでも「私は神からの言葉をたくさん受けた」と言つて、その対話を詳細に本に著す人もゐます。(たとへば、『神との対話』ニール・ドナルド・ウォルシュ)


そのやうなことをいろいろ知ると、神は目には見えない、体もない、霊のやうな方であるとは思ひながらも、神といふ独自の存在(神以外の存在とは明らかに区別ができる存在)は確かにあるだらうと思ふ。言ふなれば、「あなたは神ですか?」と問へば、「さうだ」と答へる存在がただ一人おられるはずだといふ気がするのです。

ところが、「あなたが神ですね」と特定できるやうなかたは存在しない。神は存在ではなく、「存在のあり方」だといふのが、アニータの悟りだつたのです。

神は特定の存在を指していふのではなく、「(神のやうな)存在のあり方」の呼び名だとすれば、私たちも同じ「あり方」さへできれば、神(のやう)になれると考へられます。アニータは、まさにそのことを臨死体験のときに感じたのです。

彼女が癌に罹り、どうして死ぬしかないところまで行つたのか。肉体の中で考へてゐるときには、ただ苦しくて、自分の非運を嘆くしかできなかつたのですが、あの世に入つてみると、瞬時にその意味が分かつてしまつた。それだけでなく、自分がそもそもなぜこの世に生まれてきたのかといふ理由も、全体的に明らかになつた。

その分かり方にあまりにも驚いて、
「神様が教へてくださつたのか? それとも聖人が?」
と訝つたのですが、すぐにさうではないと分かつた。

「私が神と同じあり方になつたので、自然に、当たり前のやうに分かつたのだ」
といふ悟りが来たのです。

■ 「存在」から「存在のあり方」へ


神は「存在のあり方」なのだといふ観点から、私たちの考へを少し見直してみませう。

神は二性性相の根源的な存在ではなく、二性性相といふ存在のあり方の根源です。ゆゑに、神がご自分に似せてこの世を創つたといふのは、二性性相のあり方を有形なものにまで根源が拡大したことです。だから私たちは誰も、そのあり方であるしかない。

私たちも本来、みな神のあり方なので、正しい答へを聖人に尋ねる必要もない。むしろ、聖人に尋ねようと依存することは、自分自身を神のあり方から遠ざけてしまふ結果を招いてしまふ恐れさへある。

だから、自分が必要とする答へを求めるなら、自分以外の誰にも訊かず、自分が神のあり方になり切ることだけに集中する。それがすべての根本的な解決策だと思はれます。

天国も地獄も、特定の空間として存在するものではない。天国とは神のあり方に近いあり方であり、地獄は神とかけ離れたあり方のことです。それで、私が神のあり方になれば、私自身が天国であり、神のあり方に反すれば、私自身が地獄なのです。

私が美しいと感じるものは、神のあり方です。さうでないものは、なぜか心が喜びません。親切で心優しく、私のことを気遣ひ愛してくれる人に私が惹かれるのは、それが神のあり方だからです。

私も存在ではなく、あり方であるなら、死ぬとか消滅するなどといふこともあり得ないでせう。ただ、私のあり方がどのやうに変はるか。それしかありません。

結局、神は見えなくて構はない。私が神のあり方になりさへすれば、それが神であり、私が神の声を聞いたやうに思ふなら、それは私の神のあり方から響いてきたものに違ひないのです。

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