人はなぜ月に行けるのか
「月に人間が行けるのは、月と地球の間に人間が住んでいないからだ」
ある時、理工系研究者から、
「月に人間が行ける時代に、なぜ、下らぬ争いが絶えないのか」
と問われたのに対して、政治学者、永井陽之助氏が答えたのが冒頭の言葉です。
地球と月との間には1人の人間もいない真空の空間が広がるだけなので、ロケットの設計者は数学的、力学的に正確な計算を行いさえすれば、その計算通りにロケットは間違いなく月に到達するのです。
ところが、人が住み合うこの地球上では、1人の地権者も説得できなければ、1メートルの道路さえ敷くことができません。
数学者ではこの説得はとても手に負えないでしょう。
ここで登場するのが百戦錬磨の政治家であり、時には裏世界の実力者であったりします。
神様の「み旨(創造目的の完成)」も神様の計算通りに成就するなら、心配の余地も紆余曲折もなく、あっという間に完成していたはずです。
ところが人間の責任分担の完遂なくしてみ旨は完成しないという原理を神様ご自身が立てられたために、思いのままにならない人間を相手に、神様は実に予想外の苦労をされることになりました。
正確無比な創造の計画を立てられた神様。
それが人間のゆえにうまく進まなくなったとしても、やくざのように力づくで処理することはできません。
後になって裏切りや寝返りに合わないよう、着実に説得しながら、み旨成就に向けて1ミリずつでも道路を敷いていかなければなりません。
世界最高の数学者であられる神様は、同時に世界最高の理想主義的現実主義者でなければならないように思われます。
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