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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

母はいかにして息子に共感するか

2010/07/27
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母息子

昨日に続き、「共感的な聞き方」の具体例に沿って、実践的なポイントを確認してみましょう。
この母親と息子の対話は、親業関連のサイトから拝借したものです。

子ども「お母さん、ぼくテニス部やめて柔道部に入りたいんだけどだめかな?」
母親  a.「 あら、テニス部より柔道部がいいのね」
        b.「なに言ってるの、まだ1ヵ月にしかならないじゃない」
        c.「なにかいやなことでもあったの?」

さて、母親の「共感的な聞き方」として最適な受け答えはどれでしょう?
正解は「a」ですね。
息子の言葉を母親なりに言い換えています。

bは短絡的で性急な「批判(母親なりの意見)」であり、cは子どもの気持ちを探ろうとする性急すぎる「質問」になっています。
これでは子どもは、さっと心を閉じて、それ以上本音を言えなくなってしまいます。

子ども「そうなんだ。柔道部は強くなると段がもらえるしさ、男らしくていいと思うんだ」
母親  a.「そう、柔道部のほうがいいように思えるのね」
      b.「誰か仲良しが、柔道部にいるわけ?」
          c.「男らしさってなにかしらね」

正解はもう分かりますね。
そうです、これも「a」です。

bはやはり探りを入れる「質問」であり、cは唐突な話題の転換で子どもの言おうとする気持ちを挫いてしまいます。

これくらいで「共感的な聞き方」の意図するところが分かっていただけたと思いますので、以後は解説を加えず、正解を赤字で示すだけにします。
不正解の受け答えのどこが問題なのかは、皆様でお考えください。

子ども「そう、テニス部なんかよりずっと面白そうだよ。テニス部はいやだよ」
母親 a.「でも、テニス部へ入るときだって、面白そうだって言ってたじゃないの」
       b.「またすぐ気が変わって、他の部に移りたいなんて言うんじゃないの?」
       c.「そう、テニス部はもう本当にやめたいと思っているようね

子ども「やめたい気分だよ。一年生は球ひろいばっかりなんだ。まだ一度も打ったことがないんだよ」
母親 a.「一年生が球ひろいをするのは当然じゃないの」
       b.「球ひろいばかりで、いやになってしまったのね
       c.「球ひろいくらいできないで、テニスができるわけないわよね」

子ども「そうなんだよ。球ひろいにはもううんざりなんだ。それに上級生がものすごく威張ってるんだ」
母親 a.「運動部の上級生なんてどこでもいばっているんじゃない」
       b.「そういうことに耐えてこそ上達すると思うけど」
         c.「 球ひろいの上に、上級生にいばられて、いやになってしまったわけね

子ども「そうだよ。しかも女子の上級生のほうがいばっていて、 時々ラケットで頭をぶつんだよ」
母親 a.「まあいやだ。女のくせにひどいことするわね」
         b.「女の先輩もそんなことするの。新入生も大変なのね
         c.「誰がそんなことするの? 先生に言ってやめるように注意して頂いたら」

子ども「そう。でも、どの人もそういうわけじゃないんだよ。とてもいい人もいるんだから」
母親 a.「とてもいい人もいるのね
         b.「そりゃそうでしょう。ラケットでぶつような人ばかりじゃたまらないわ」
         c.「ああ、それを聞いて安心したわ」

子ども「そうさ。だから一年生は先輩がちゃんと練習できるように、球ひろいをして協力しているのさ」
母親   a.「先輩はたてなくちゃね」
         b.「先輩の練習に協力しているわけね
         c.「あなたも二年生になれば一年生に球ひろいさせるわけでしょ、順番よ」

子ども「そうだよ、球ひろいする人がいなければ、上級生が困るだろ。 みんなそうして上級生になっていくんだよ」
母親   a.「上級生も一年生の時は球ひろいしたんだと気がついたようね
         b.「球ひろいだって大切な仕事よ、頑張らなくちゃ」
         c.「いい上級生とだけつきあえば、大丈夫なんじゃない」

子ども「そうだよ。明日から一生懸命球ひろいするんだ、ときどきなら打たせてくれるし、素振りの練習もつけてくれるんだよ」
母親  a.「そう、テニス部を続けるつもりになったようね
    b.「なんだ、球ひろいばっかりじゃないじゃない」
          c.「それじゃやめるなんて言わなければいいでしょ。心配しちゃったわ」

子ども「うん。柔道部のことは、また高校に入った時にでも考えるよ」
母親「そう。じゃあ、がんばってね」

これは実際にあった会話の再現です。
母親にしてみれば、自分の意見も言わず、何だか相当まどろっこしい感じがするかもしれません。

それでも母親はここまでかというほど、自分の意見を言わず、ひたすら聞く立場に徹しています。
しかしそれで結局、子ども自身が問題解決の方向を見つけていくことが分かります。

実際の会話では不正解の受け答えをかなりしていることに気づかれた方もおられるのではないでしょうか。

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