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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

美容院で復活体験

2022/06/28
私の中の世界 0
自己牧会
美容院

Ten1ko2さんがブログで紹介してくれた婦人の体験談を興味深く読みました。今日の記事は体験談の紹介と、それに対する私の簡単な感想です。

自己牧会プログラムを学んでゐる婦人が、美容院に行つたときのことです。順番待ちのお客さんは婦人をふくめて何人も座つてゐた。美容師は50代くらゐの男性が一人だけ。

その美容師が一人の理容を終へて、
「(次の方)座つてください」
と言つたのですが、婦人は自分ではなく別の人だらうと思つて、動かないでゐた。

すると美容師さんは明らかにイライラしたやうすで、大きな声でもう一度、
「座つてください」
と言ふので、それで初めて
「あゝ、私のことか」
と気がついた。

しかし内心、
「お客の私がどうして怒られないといけないのか」
と嫌な気持ちになつたのです。

ところがそのとき、婦人は習つてゐる自己牧会プログラムの指導を思ひ出した。

「起こる全てのことには意味がある」
と習つてゐたので、すぐに美容師に抱いた嫌な気持ちを手放すワークを始めたのです。

すると、かういふ思ひが湧いてきた。

美容師さんは一人でたくさんのお客さんを相手にしないといけないので、気持ちに余裕がない。だから自分の思ひどおりに動いてくれない客に対して我慢できず、イライラして声も大きくなつたんだな。

湧いてきたのは、それだけではない。

こゝは低料金のチェーン店だから、お客さんは私のやうな中年のおばさんや高齢者ばかりで、話も通じないんだらうな。

さて、そんな思ひで椅子に座ると、
「先ほどは気がつかなくてすみません」
と謝り、髪の悩みを相談してみた。

美容師の対応はやゝぶつきらぼうながらも、プロらしくいろいろ教へてくれた。そして会計のときにクーポン券を2枚もくれて、
「ぜひ一度、試してみてください」
と言つてくれたのです。

プログラムを学ぶ前だつたら、美容師の態度に
「こんな美容院、二度と来ない」
と心に決めて、理容中も無言で過ごしたに違ひない。

しかしこの度は、理容が終はると気持ちは晴れやかで、「また来よう」と思へたのです。

美容院の中で、この婦人に何が起こつたのでせうか。

「起こるすべてのことには意味がある」
といふのは、概念的なテーゼです。

真実らしく思へるものの、証明はできない。現実の場面ではそれを自分なりに応用しなければなりません。

そのとき、観念的な(頭で考へる)方向へ行くと、
「これは神が何かの意図で…」
とか
「霊界の何かが…」「先祖の何かの関りで…」
などといふ観念的な解釈になりやすい。

ところがこのとき婦人が抱いた思ひは頭で考へたもののやうに思へない。ふと湧いてきたといふか、上から降りてきたといふやうな感じに思へるのです。

意識は神や霊界に飛ばず、目の前の美容師にだけ向いてゐる。今、こゝの現実にだけ集中してゐるのです。

しかも
「このやうに思はなければ」
といふやうな人為的な思考操作もない。

だから自分が抱いた思ひを素直に受け入れることができた。

「ほんとにさうだな」
と自分自身で思へたのです。

このとき婦人は我知らず、サタンの主管圏から神の愛の主管圏に移動してゐた。だから、最初は「嫌だな」と思つたのが、最後には「晴れやかな気持ち」に変はつたのだらうと思ふ。

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