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元教育部長の講義日記

家庭連合の教育部長を辞しても思索する日々

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母の丸い背中

温泉

昨日の海の日は、久しぶりに母を連れて温泉に行ってきました。
温泉で話していると、1年以上来ていなかったといいますから、あまり褒められた孝行息子ではありません。

ひと山越えて、車で約20分。
川辺に数軒の温泉旅館が並んでいます。

ゆっくり温泉につかって出てくると、畳部屋があり、風呂上りの家族が三々五々寝そべったりして休んでいます。

部屋の一角に座って母を見ると、背中がだんだんと丸くなっています。

「だいぶ背中が曲がってきたね」
と言うと、
「そうなんだよ」
と、母はあっさり認めます。

母は今年80になります。

2、3年前までは、同じ年配の人たちに比べて背筋がしゃんと伸びている、というのが母の自慢でした。
確かに年の割には姿勢はよく、かつ、休む間もなく働いても疲れを知らない体力を有していました。
昼寝などもほとんどしません。

母くらいの年配の人たちの中には、本当によく働く人が多いように感じます。
9人兄弟の大家族の中で育ち、家庭は決して裕福ではありませんでした。
小学校から女学校まで、毎日何キロもの道のりを歩いて通って培った体力が高齢になるまで生きているようです。

その母も、80になると、さすがに背中が曲がってくる。
丸くなっている辺りを背骨に沿って触ってみると、筋がかなり固くなっています。
指で少し押さえてみると、「痛い」と言います。

「毎日草取りに精を出しすぎるんじゃないの?」
と言いながら、緩めにしばらく揉んであげると、母は「痛いなあ」と言いながら、それでも気持よさそうにじっとしています。

こんなふうに、母の背中を揉んであげることも、いつまでできるだろう?
という思いが、ふと私の脳裏をよぎりました。

硬く、細くなった母の背中には、80年の人生が織り込まれている。
できるだけ頻繁に母の背中にも触ってあげ、その感触を私の記憶に留めておくべきだなと思った温泉の1日でした。

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2010-07-21 * - [ 編集 ]