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私の中の2つの生活観念

kitasendo
真逆

これからやってくる素晴らしい世界の話』(ヒロカズマ)の基調テーマは、
コンドルとイーグルはどうしたら同じ空を飛べるか
といふことです。(前回の記事「コンドルとイーグル」を参考にしてください)

「思考と科学」を選んだイーグル族とは、我々の大半が属してゐる現代文明です。もう一方のコンドル族は、世界の各地に細々と残る先住民族です。

融合点を求めて、ヒロさんはいくつもの先住民族を訪ねる。アマゾンのアチュアル族、アンデスのケチュア族。北極圏のイヌイット。オーストラリアのアボリジニ。ネパールのシェルパ族、などなど。

彼らを訪ね、彼らと生活を共にする中で、ヒロさんはいろいろな智慧を得る。彼らは決して原始的で野蛮な人たちではない。霊性と直観に溢れ、イーグル族が失念した自然と調和する術を知つてゐるのです。

実例を2つほど挙げます。

アチュアル族は夢をとても重要視する。毎日夜が明ける前に起き出して集まり、そこで見た夢について語り合ふ。そこで良い夢が多ければ、その日は狩りに行くなど、積極的な計画を立てる。反対に悪い夢が多い日は、どこにも出かけず、村の中でゆつくり過ごす。

夢によつて何をするかを決める。彼らにとつて、夢は現実以上にリアルな現実であり、夢こそが本当の世界なのです。

もう一つ、これもアチュアル族ですが、彼らは「大きな無料のスーパーマーケット」を持つてゐると考へてゐる。アマゾンの森がそのスーパーマーケットです。

彼らが必要とするものは、すべのその森のスーパーマーケットにある。だから必要が生じればその森に出かけて、取つてくる。そして取つてきたものは、村の全員で過不足なく分け合ふ。

誰も独占しないし、差別もしない。なぜかと言ふと、すべての人と分け合つてもあり余るほどのものが彼らのスーパーマーケットにはあることが分かつてゐるからです。

言ふまでもないことですが、彼らには「お金」といふ概念がない。すべては無料です。必要なだけ必要なときに取つて行つても、彼らのスーパーマーケットは一切咎めません。

このやうに2つの例だけ見ても、我々イーグル族とはその生活観念が真逆なほどに違つてゐます。こんな2つの部族が融合したら、一体どうなるか。力関係からして、間違ひなくイーグル族がコンドル族を飲み込んでしまふでせう。

コンドル族の夢の分かち合ひは非現実として追ひやられ、無料のスーパーマーケットは有料のスーパーマーケットに取つて変はられるに違ひない。

だから結局、融合とは2つの部族の融合といふより、我々人間の生活における2つの指向性の融合といふふうに考へたほうが良ささうです。

一つの指向性はコンドル族的な「自然と調和し、直観や夢(無意識)を重要視する生活」。そしてもう一つの指向性が、イーグル族的な「思考と科学による発展を重要視する生活」です。この2つを、まづは私自身の中でいかに融合させるかといふことになります。

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なるほど、池田晶子2
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