情報には歩み寄らない
便利な世の中で、自分から情報に歩み寄る必要はない。 (ROLAND) |
「世の中には2種類の男がゐる。俺か、俺以外か」
といふ、非常に尖つたタイトルの本を書店で見て、どれほどの自信家かと訝りながらも、強烈な印象が消えなかつたのが、ROLANDです。
28歳でホスト界の帝王と称される。その彼が、たまたまテレビを観てゐると、林修のインタビュー番組で話してゐる。
ホストとして売り出しを図つた初期には、
「悪名は無名にまさる。無名な人間に力はない」
と思つてゐた。
だから敢えて過激で尖つた発言をした。ところがその名が天下に轟いた今では、さういふ不本意な発言は必要ない。素の自分を知つてもらふので十分だ。
冒頭の発言は、「自分はSNSもほとんど見ない」といふ話の流れの中で出てきたものです。大量の情報が飛び交ふ今の世の中で、わざわざ自分から情報を探し回るのは時間の無駄だと考へるのです。
なぜかといふと、本当に自分に必要な情報は、探さなくても向かふからやつて来る。お節介な人が教へてくれたり、街中の電光掲示板に流れたりする。
この発言は、真実を突いてゐるなと思ふ。情報を探しに行くのは、自分の関心や欲があつてのことです。自分の得になる情報、役に立つ情報を、自分の頭で判断しながら情報の海を渉猟するのです。
ところが考へてみると、我々は自分に必要な情報にしか出会はないやうになつてゐるのです。あるいは、必要だから出会つてゐると言つてもいい。
2羽のすずめは1アサリオンで売られている。しかもあなた方の父の許しがなければ、その1羽も地に落ちることはない。 (マタイ福音書10:29) |
1羽のすずめがもしも私の目の前で急にパタパタと落ちたとしたら、それが今の私にとつて必要な情報です。そこに何かしらの神の意図が隠されてゐるから、私はそれを見たのです。
だから、感度の良いアンテナさへ1本立てておけばいい。私にとつて本当に必要な情報は、必ずそれにひつかかる。寝てゐてもやつて来るやうな情報は自分が呼び込んだものだから、逃げないで誠心誠意対応する。それが一番無駄のない賢明な態度だといふのがROLANDの真意だらうと思ふ。

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