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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

米国大統領選から目が離せない

2020/11/30
世の中を看る 0
米国大統領選

11月3日の選挙以来、米国大統領選の行方から目が離せない。テレビ新聞の情報はあまりに薄いので、もつぱらYoutubeが最大の情報源です。

そこから得た情報に基づいて今の私が描いてゐる絵は、大体こんなふうです。

選挙前はトランプ大統領再選の可能性が高いと見てゐた。各種世論調査の結果は大抵バイデン有利と出てゐたものの、民主党寄りのマスコミのフィルターがかかつてゐるのでさほど信用はならないと思つてゐたのです。

投票が行はれ、開票が始まると、激戦州ではトランプ・バイデンがかなり競り合ふといふ展開。ところが、11月4日の未明だつたか、突如バイデン票が一気に伸びて、どの州でもバイデン勝利へと大勢が動いたかに見えた。

バイデン陣営は早々と勝利宣言を出した。ところがトランプ陣営は承服しない。「選挙不正が疑はれる」と主張し、票の再集計などを求めた。

これに対して大抵の大手マスコミは「トランプは往生際が悪い。潔く負けを認めて敗北宣言を出せ」と書き立てた。しかしトランプ陣営は決して譲らない。州ごとに訴訟を起こし始めたのです。

世界第一の大国でわずかな票差がもとで、大統領選が泥沼化し始めた。すぐには決着しさうに見えない。どうなるのか。当初はそんな感じでした。

ところが、トランプ陣営の反撃が続くにつれて、思ひもしなかつた疑惑が出始めてきたのです。

バイデン陣営はいくつもの手を駆使して、票数を大幅に操作したらしい。その中でも、ドミニオン社の提供した集計システムに大掛かりな詐欺が潜んでゐるのではないかといふ疑惑が持ち上がつてきた。

このシステムはもともと南米の独裁大統領が資金を投じて作らせたもので、それによつて自分の票を常に操作し、完璧な当選システムを作り上げた。それを他国にも輸出し、米国にもそれが入り込んだ。どうやら2016年の大統領選挙でも、それが密かに使はれてゐたらしい。

このシステムがネットに接続されると、データが海外のサーバーに転送され、そこでいくらでも勝手に票数が操作される。しかも今回の詐欺にはどうやら外国勢力が深く関与してゐたと思はれる。

本当にさうだとすれば、民主主義の代表国家米国の国民は自分たちの大統領を自分たちで決めることができてゐない。他の国に操つられてゐるといふことです。これは実に由々しき事態です。

それでも、大手マスコミは当初「証拠がどこにあるのか。陰謀論に過ぎない」と言つてまともに取り上げようとしなかつた。ところがトランプ陣営とその弁護団は膨大な証拠資料を集め、それをまとめてポイントとなる州の裁判所に提訴した。

事態がここまでくると、私にも今回の大統領選の全体図がだんだんと見えてきました。

今の戦ひは「トランプ vs.バイデン」ではない。「共和党 vs.民主党」でもない。人によつては「正義と不正義の戦ひ」とも言ひ、また「愛国者とグローバリストの戦ひ」とも表現する。

あるいは「今回の選挙不正はクーデターだ」といふ人さへゐます。それもまんざら言ひ過ぎとは思へない。

米国の大統領を選ぶといふだけの戦ひではない。大袈裟に言へば、世界を巻き込んだ世紀の近代戦の様相を呈してきたのです。

米国は歴史的に民主と共和といふ2つの党がせめぎ合ひ、適宜交替しながら政権を握つてきた。リベラルへ揺れたり保守へ揺れたり、それなりに民主主義が機能してゐるやうに思つてゐたのですが、どうもさうではない。

リベラルの意味合ひが、ある時点から大きく変はつてきたやうです。今の民主党には社会主義思想が強くなつており、中にはかなり過激な共産主義思想さへある。さういふ思想はグローバリズムの流れに乗つて、共産主義国と繋がつていくのです。

トランプ大統領は今の戦ひを
「沼の泥水を抜いて、そこに住むワニどもを追ひ出す」
とも表現してゐます。

今後トランプ陣営の巻き返しが成功すれば、第2期トランプ政権が誕生する可能性も出てきました。さうなれば、バイデン陣営とそれを動かしてきた国内の大物たちがかなりの数「国家反逆罪」などで逮捕される可能性もあります。

反対にトランプ陣営が敗れれば、闇はまた息を吹き返し、永らへるでせう。米国内の各地で暴動が起こる恐れもある。日本にとつても対岸の火事ではない。

米国の大統領選挙制度はかなり複雑で、その仕組みの中で双方がせめぎ合つてゐます。現実は非常に緊迫してゐます。

私は米国の中にゐる「愛国者」たちが最大限の力を発揮して米国をまともな国に揺り戻してほしいと願ふ。ただ、それと同時に、「善と悪」を外的にだけ見ないやうにすべきだとも思ふのです。

米国はキリスト教の国です。マイナーメディアの中にはその信仰を反映するやうに、
「正義は必ず勝つ。神は必ず正義の側につき、邪悪な者たちは必ず闇から光へと引きずり出される」
と視聴者を鼓舞したりもします。

「神の側」と「悪魔の側」。キリスト教的ビジョンは、ある意味で非常に単純明快で分かりやすい。確かに、沼に住む「ディープ・ステイト(政府内部)」とも呼ばれる悪魔の闇はかなり深さうにも思へます。

しかし実は、沼の中にワニが住んでゐるのではなく、私の中に沼がある。善も悪も私の外に存在するのではなく、私の中にある。私の意識が私の中に沼を作り出してゐると思ふのです。

基本的に、私は善と悪の中間位置にゐます。善の条件を立てれば善の側に、悪の条件を立てれば悪の側に傾きます。これはすべての人に当てはまることで、初めから悪の側にしか存在し得ないといふ人はゐない。

こんな空論めいた理屈が今の大統領選に、何の役に立つか。喫緊には沼の水を抜かねば間に合はないでせう。しかしそれは、悪を悪のまま処理するのであつて、悪を善に変へるといふことではない。

つまり、私たちの意識の中から「悪の観念」は消えません。対立と闘争の観念は相変はらず残るのです。憎しみが残るのです。

私自身はトランプ再選を望みながら、自分の中では「善と悪」の観念から自由になりたいと思つてゐるのです。

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