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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

その問題に責任を持つ人

2020/10/19
問題を解決する 1
ホ・オポノポノ
その問題に責任を持つ人 

愛せない敵をどう愛するか」といふ先日の記事に対して、コメントをいただきました。これをお借りして、もう少し考えを進めてみます。

現在ウイグルでは、中国による弾圧(ジェノサイド)が行われています。その内容は想像を遥かに越え、吐き気がするくらいです。これなら北朝鮮の方がマシかも、と思うくらいです。

私はそんな中国人が憎くてたまりません。街中で中国語を聞くと、殴りたい衝動にまで駆られます。

イエス様ならきっと中国人をも愛したことでしょう。私は彼らが「敵でない=友達」とはとても思えないんです。彼らが私にとって必要とも思えません、ましてやウイグル人にとっては敵以外の何者でもない。そうとは言え、憎んでは争いは無くならないし自分も辛いです。

愛するって、すごく難しいです。どうやって愛せばいいのか? その方法すらわからないです。もし可能であれば、その辺を掘り下げて頂けたら嬉しいです。 (はちみつ)


ウイグルだけではない。チベットでもモンゴルでも弾圧が続いてゐますね。それは私も知つてゐます。

多くの人、多くの団体、多くの国が、いま中国の覇権主義、人権弾圧を非難してゐます。どう考へても良い国とは思へない。そんな国を愛せるか。そもそも愛するべきか。どう接するべきか、悩ましい問題です。

ふつうには、悪いのは力に頼つて横暴を働く中国だと思はれます。中国が加害者、ウイグルが被害者、そして私はその観察者(批評者)といふ関はり合い方です。中には何とかしようと行動を起こす人もゐるでせう。

ここで少しふつうではない(ホ・オポノポノ的な)考へ方をしてみます。

今現れてゐる中国の横暴や残忍性は、その国独特のイデオロギーや権力者の資質の現はれのやうに見えます。しかし実はさうではない。

それを見てゐる私の潜在意識の中には無数とも言へる「過去の記憶」があり、その中のどれかが「再生」されることによつて、中国の横暴や残忍性として、私に認識されてゐる。それは例へて言へば、私の中の記憶が目の前のスクリーンに中国の姿として上映され、それを私が見てゐるのです。

つまり、ふつうには中国でさういふ暴虐が客観的事実として行はれており、私はその事実の目撃者だと思つてゐるのですが、さうではない。実は、その現実を作り出してゐるのは私自身だといふことです。

これは俄かには理解も納得もできさうにない話ですね。常識の真逆です。もう少し説明してみませう。

前回の記事でも書いた通り、この宇宙は情報で成り立つてゐます。そしてその膨大な情報のすべては、私の(潜在意識の)中にもそつくり入つてゐます。だから私はその情報によつて物事を見て考へ、判断してゐるのです。それを「記憶の再生」と表現するわけです。

私の人生は何かといふと、その記憶といふ情報を限りなくゼロになるまで消去するために生きてゐる。なぜなら、記憶といふのは私が物事をあるがまま正しく見ることを妨げるものだからです。

言ひ方を変へてみませう。

我々にはすべて人間始祖の堕落以来、限りない罪の記憶と、堕落性による苦しみの記憶が蓄積されてゐます。それゆゑに、私が誰かを見たり、何かの出来事に遭遇したとき、私はその記憶によつて見て判断してしまふのです。

幸福な人を見れば、却つて妬ましい。人が失敗すれば、自分が得をしたやうな気持ちになる。さういふ堕落性の発露は、潜在意識にある過去の記憶によつてゐます。

堕落性を脱ぐには、その元になつてゐる記憶を消去(あるいは浄化)しなければならない。どのやうにそれをするか。

妬ましい。人の不幸を喜ぶ。さういふ思ひが湧くやうな出来事が私に起こる。そのときに、「私の中にはかういふ堕落性があるのだな」といふことに気がつきます。それが堕落性を脱ぐ(その元になつてゐる記憶を消去する)チャンスなのです。

話を中国に戻しませう。

その国が横暴で、力任せに小国を弾圧する。さういふ出来事が私の目の前で起こる。すると、「なんてひどい国だ」「憎い」「殴つてやりたい」などといふ思ひが私の中に湧いてくる。

そのときに、
「私の中に、弱いものを力で虐める堕落性、人を憎む堕落性、殴つてやりたいといふ暴力性がある」
といふことに気がつくのです。

中国の姿は、私にそれを気づかせるための映像なのです。

ここを私たちはふつう見逃すといふか、勘違ひしてしまふ。中国だけが悪いと思つて、私の中にある堕落性には気がつかないことが多いのです。

だからホ・オポノポノでは、かういふ出来事に遭遇したとき、どう受け止めるべきかについて、具体的にかうアドバイスするのです。

「私の中の一体どの記憶が原因で、今中国がこのやうな暴挙を続けてゐるのでせうか。どうかその記憶を私の中から消去してください」
そのやうに願つて、4つの言葉を唱へる。

なんだ、そんなことでウイグル問題が解決するのか。そんな批判がすぐに飛んできさうです。確かにそれだけでこの大きな問題がすぐに解決するはずはありません。さまざまな行動は必ず必要だし、それはすでに現れてゐる。

私が持てるのは、なるほど小さな責任かも知れない。しかしあらゆる問題を通して私が自分の堕落性を脱いでいかうと心がけることは、決して小さなこととは言へない。実際、あらゆる出来事について自分の内面を結び付けて4つの言葉を唱へることは、やつて見れば分かりますが、非常に難しい作業です。

文鮮明先生がこのやうに教へておられます。
世界で起こる悪いことはすべて、自分の責任であると思はなければならない

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Comments 1

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はちみつ

御礼

教育部長様

トピックを立てて頂き、ありがとうございました。
ご丁寧なアドバイスで感謝申し上げます。


やはり自分にも原因はあるものなんですね。
私は中国のやっているような残忍なことは、考えたことはありません。そこまで憎んだ人もいないし。
だから私の何が原因で、あのような酷い事態になっているのか見当もつきません。
だからといって、嫌いな人がいない訳ではないです。そういう愛せない堕落性が、悲しい現実を作り出しているのか? 
それだったら、ウイグルの方に申し訳ないですね。

2020/10/28 (Wed) 22:23