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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

「困つた」問題をいかに解決するか

2020/10/17
問題を解決する 2
ホ・オポノポノ
困った問題 

昨日の記事「なぜ苦痛を受け容れるべきか」の続きです。

問題を解決するために「潜在意識に蓄積された過去の記憶の変容」を促すといふ方法は、私が主としてハワイ発祥の秘法ホ・オポノポノから学んだものです。

この秘法についてはこれまでに何度も取り上げてきましたが、再考してみませう。

この宇宙は情報で成り立つてゐると考へます。そしてその情報には2種類ある。「過去の記憶」と「インスピレーション」です。

「過去の記憶」とは、宇宙創成以来のすべての記憶です。この記憶は私の中にもすべてある。だから私が何かを考へたとすると、考えたのは私ではなく、私の中の記憶であり、私が何かを喋つたとすれば、喋つたのは私ではなく、私の中の記憶です。つまり過去の記憶といふ情報がいろいろ組み合はさつて、私の中に考へや感情が生まれるのです。

「私の上司はとんでもない人だ、困つた」
といふ思ひが私の中に生じたとします。それは、「とんでもない(と私に思へる)人が私の上司として現れた」といふ問題です。

この問題をどういふふうに解決できるか。ふつうなら、我慢するか、なるべく避けるか、上司に不満をぶつけるか、あるいは異動を願ふか。さういふところでせう。

復活論なら、上司に悪霊人が再臨し、その上司が私を苦しめる態度や行動に出ると考へる。それを私が甘受すれば、蕩減条件が立つて、私だけでなく悪霊人も上司も復活の恩恵圏に入るやうになるのです。

ホ・オポノポノの観点はどうでせうか。「とんでもない」「困つた」といふ私の思ひは私の中にある情報(過去の記憶)から生じて来てゐる(これを再生といふ)ので、その情報を消去すれば、この問題は解決(消去)すると考へるのです。

情報を消去するとは、どういふことか。基本的には、「とんでもない」「困つた」といふ思ひの原因となつてゐる情報を意識的にピン止めし、それに対して「ごめんなさい、許してください、有り難う、愛してゐます」の4つの言葉を投げかける。

ピン止めするといつても、過去の記憶として蓄積されてゐる情報量は意識で扱へるものの100万倍程度はあるので、特定はとてもできない。だから特定しないままに「神聖なる存在(神)」に、その情報の消去を願ふのです。願ふ方法が4つの言葉です。

そんなことで、本当に目の前の問題が解決するのか。それはやつてみないと分からないのですが、「解決」といふことの意味をどう理解するかが鍵です。

ふつうの解決法では「とんでもない」「困つた」といふ思ひは変へようとしない。それは変へられないといふ前提で、文句を言ふとか、関係を疎遠にするなどの外的な手段を講じようとするのです。

それに対してホ・オポノポノでは、思ひを変へようとします。その思ひは過去の記憶の再生として起こつて来てゐるので、その記憶を消去すれば結果として思ひも変容する。「困つた」と思はなくなれば、「困つた問題」ももはやない。さう考へるわけです。

このとき、思ひを無理やり変へようとはしない。本当は「とんでもない上司」と思つてゐるのに「思はないようにしよう」と、頭で納得しようとはしないのです。出てきた思ひ(結果)を扱ふのではなく、記憶といふその原因を消すことに焦点を合はせるのです。

そもそもなぜさういふ思ひが出てくるのか。その原因となつてゐる厄介な記憶を消去するチャンスだと知らせるためです。さういふ思ひが出てこなければ、どんな記憶が自分の中にうごめいてゐるか、生涯知らないままで生きることになるでせう。

「とんでもない上司」は、私の中に潜在する記憶を教へてくれる。そして、「困つた」といふ問題を避けず受け容れることで、私の記憶を消去、変容させることができる。その意味で「とんでもない上司」は、私にとつて有り難い存在です。

私に「困つた」問題がなくなれば、「とんでもない上司」もその使命を終へます。その上司本人の実体は変はらないとしても、私にはもはや「とんでもない上司」に見えない。上司と私の関係にも変化が起こり得るでせう。

こんなふうにして、記憶を一つ一つ消去していき、究極的には記憶がまつたくない状態、「ゼロ」にならうとします。そこは神が存在する場所であり、もう一つの情報「インスピレーション」が届く場所です。神から来るインスピレーションは記憶と違つて、今の私にとつて最善の情報です。

『原理講論』では、問題(苦痛)を甘受することで神による復活の恩恵が拡大すると言ひます。ホ・オポノポノではこの「甘受」の方法を具体的に指導することで、ゼロの状態(復活の恩恵)に近づく手助けをします。

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Comments 2

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Aoki mitiko

Mrs

おかしくありませんか。
もし、セクハラ上司で、困ったちゃんもいるわけで、そんな人に具体的にどうやって愛と許しの感情を持っていくかというのはいろいろなケースで対処しなければいけないわけで、肉を切らせて骨を断つ、骨をたつの荒っぽい事をしなくてはいけない場合もあるでしょうし。
あまり頭で理論をこねくり回しても解決に向かわないことも多いと思います。セクハラを許しておいて甘受したら髪のインスピレーションが臨んでめでたしめでたしの結果になるなんて。幼稚すぎませんか?

2020/10/20 (Tue) 17:03
kitasendo

kitasendo

Aokiさん、コメントありがとうございます。
「肉を切らせて骨を断つ」、「頭で理論をこねくり回す」、「めでたしめでたしの結果」などについて、いろいろ気づくところがありました。今後の探求に助けとなるご指摘です。

2020/10/21 (Wed) 15:41