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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

今日を裏切る人は、明日をも裏切る

2020/08/16
胸に響く言葉 0
20200816 

「今の人を裏切る人は、次の人も裏切る」

明け方の夢で仲違ひする夫婦を見てゐたのか、目が覚めてみるとこの言葉が頭に残つてゐた。

「裏切る」といふのは響きがよくないが、配偶者に心変はりをするといふことです。出会つたときは愛を誓つたのに、時がたつて心が変はつたと言つて「さよなら」をする。さよならをして、別の人に出会つたらまた愛を誓ふ。しかしその愛をどれだけ信じられるか。

さういふ夢の流れだつたと思ひます。次の人も必ず裏切るとは言へないので、「裏切る可能性が高くなる」といふのがいいでせうか。「愛します」と言つたとしても、その愛への信頼度は最初よりは下がるだらうと思はれます。

ところで、夢から離れて、
「今日を裏切る人は、明日をも裏切る」
と言ひ直してみると、これはもう少し根本的な話になりさうです。

「今日を裏切る」といふのは、今目の前のことを軽んずるといふことです。今日やるべきことを明日に先延ばしすることがよくあります。「今日は時間がないから」とか「今日は面倒だから」などと言つて先送りにする。

ところが翌日になると、もつと時間がなかつたり、もつと面倒な気分になつたりする。それで結局、その日も先送りする。それを「明日をも裏切る」といふわけです。

今日やつてゐることは些細なことのやうに見える。さういふことがたくさんあります。

ゴミを出し、洗濯をし、トイレを掃除する。
おばあちゃんが「おしっこが出たい」と言へば、飛んで行つて介助する。
ふと思ひついたことがあると、メモに書いて残す。

そのときには「こんな些細なことに時間を取られてゐていいのか」と、不安になつたりもするのです。しかしそんなことに意識を向け、力を抜かないことが「今日を裏切らない」といふことではないか。

どんなに頑張つても、今日の私は明日のことに取り組めないのです。

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