すぐ布団に入つて寝なさい
新型コロナの感染がだいぶ沈静化して、かなりの地域で非常事態宣言が解除されました。
それでも今後、第2波第3波が来る恐れはあるので、それに備へる心構へは必要でせう。
厚労省が今後とも心がけるべき生活様式を公表してゐます。
曰く「三蜜は避けよう」
曰く「手洗ひ、消毒をこまめにしよう」
曰く「会話は控へめにしよう」
曰く「テレワークを増やそう」
これらはいづれも、私が誰かにうつさないやうに、あるいは私が誰かからうつされないやうに、といふ呼びかけです。
ウイルスを止めるには、まづ海外からの入国をシャットダウンする。
そこがだめなら、次に都市をシャットダウンする。
その都市の中で、人と人との接触をシャットダウンする。
そこまでは多くの人が論じるのですが、一番最後の防波堤に注目する議論はあまり多くないやうに思ひます。
最後の防波堤とは、個人個人の免疫機能です。
入国も都市も対人接触も、完全にシャットダウンすることはできない。
ミクロのウイルスはそれらを必ずすり抜ける。
しかし彼らが最後にぶつかり、どうしてもすり抜けられないブロックが人間内部の免疫機能です。
多くの人はそこにあまり注目しないで、目の粗いブロックばかりを論じて、そこでくい止めようとしてゐる。
いくら新型と言つても、コロナは風邪の一種なのだから、免疫機能さへ十分ならさほど恐れるべきものではないのではないか。
そのことに気づかされたのは、あるお医者さんの解説でした。
私たちが子どもの頃、おじいちゃんおばあちゃんが教へてくれたことがある。
「風邪だな、と思つたら、すぐ布団に入つて寝てゐなさい。布団をかぶつて汗をかき、熱は出るに任せて、食欲がなければ食べなくていい」
37∼8度の熱が2日か3日続いて下がつてくれば、それで大抵の風邪はやり過ごせる。
これが素晴らしい生活の知恵だと、その医師は言ふのです。
まづ、すぐに寝る(横になる)こと。
風邪の症状が出始めるのに、無理をして動き回る、解熱剤を飲んで出勤する。
これが初動対応の大きな間違ひです。
立つてゐれば、身長は160センチから170センチ。
横になればせいぜい30センチ。
体を巡る血液の立場からすると、この負担の違ひは大きいのです。
次に、熱を出すこと。
熱はウイルスが出すのではありません。
ウイルスと闘ふために、体自身が出してゐるのです。
敵に立ち向かふ兵士(免疫細胞)に弾丸を供給してゐるのです。
それから、食事は無理にしないこと。
食事をするといふのは、体に大きな負荷をかけることです。
兵士が闘はうとしてゐるときに、その足を引つ張るやうなものです。
だから大抵は、熱が出ると食欲がなくなる。
これは体の自然な反応です。
(但し、水分は十分に摂る)
このやうな対応をして、2,3日で熱が下がれば、ウイルスはほぼ駆逐されたと考へていい。
ここから重症化することはほぼなささうです。
この他にこの医師が強調するのが、栄養。
特に、ビタミンDです。
これが免疫にきわめて有用だといふのです。
大抵のビタミンは自分の体で作れないのに、このDだけは作れる。
作る方法は、よく太陽に当たること。
またDはコレステロールからも作られるので、さういふ食材(肉類、キノコ類)を摂取することも心がける。
我々の目はどうしても外に向かひやすい。
しかしよく見ると、私の内部に頼りになる仕組みがすでに備はつてゐるのです。
ほぼ常識的なことですが、言はれてみて「なるほど」と思ひます。
より詳しくは、以下の動画をご覧ください。石黒先生は35分頃から登場されます。

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