小さな大統領に希望あり
日本には現在約800の市があるので、800人の市長がゐるといふことです。
この800人が本当に優秀で、憂国の士で、やる気のある人であれば、日本はほぼ心配ないのではないか。
富山市の森雅志市長の5期17年間の仕事を聞くと、さういふ気がしてきます。
市といふのは数百万から数万まで、規模の大小はあつても、市長は謂はば小さな大統領です。
そこの住民から直接選ばれ、その地位と職権を使へば、公務員たちを使つてその市をいくらでも改善発展させることができます。
富山市は人口が約42万人。
人口順で見ると42位ですから、かなり大きなほうだと言へます。
森市長が就任直後から描いた富山市発展のプランは
「コンパクトなまちづくり」
それを実現する方法が大きく3つでした。
①公共交通を活性化する
②その沿線への居住を勧め、都市機能を集積する
③中心市街地を活性化する
今後地方の人口は増えない。
手をこまねいてゐれば減少するしかない。
だから街は拡散せずに、なるべくコンパクトに居住地を中心に集める。
交通手段は公共財だといふ認識を持つて、設備はできるだけ自治体が投資し、できあがったら運営は民間に任せる。
郊外に住む人が公共交通を使つて中心街まで来れば、どこから乗つても運賃は100円。
路面電車に花束を持つて乗れば無料。
中心街に人が集まれば、民間もそこに期待を込めて投資が集まるやうになる。
人口減少も下げ止まる。
これでもかと言ふくらゐ、いろいろなアイデアが出てきます。
具体的なアイデアとその結果は、関心のある方は下のサイトにアクセスして見てください。
小さな大統領に希望があります。

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