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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

誰がアフリカを導くのか

2019/12/29
鑑賞三昧 0
20191229-1

昨日の記事で映画「ドリーム」について書きながら
FACTFULNESS」(ハンス・ロスリング他著)
の第5章にある記述を思ひ出しました。

この本は私の息子が是非読めと言つて勧めてくれた本で、読んでみるととても面白い。
我々が抱いてゐる10の思ひ込みを、数字による事実(FACT)で大きく訂正またはひつくり返して見せてくれます。

第5章の数字によると、現在の世界の人口は大まかに
①南北米に10億
②欧州に10億
③アフリカに10億
④アジアに40億
といふ分布で暮らしてゐる。

ところが今世紀末(2100年)になると
①南北米に10億
②欧州に10億
③アフリカに40億
④アジアに50億
といふ分布に変はると国連は予測してゐるのです。

つまり先進諸国の南北米、欧州は横ばひの一方、今後の80年間でアフリカの人口は爆発的に増える。
その結果、世界の人口の80%以上がアジアとアフリカに暮らすことになるのです。

国連の人口予測が的中し、アジアとアフリカの経済力が今のペースで伸びていけば、2040年には世界市場の中心は大西洋周辺からインド洋周辺に移ることになる。
西洋諸国(白人種)が世界の経済を牛耳る時代は、間もなく終はるといふことです。

時代は確実に変はつていく。
今はまだアジアの一部、アフリカのかなりの部分は我々のイメージ通り貧しいかも知れない。
しかしいつまでもさうではないといふことです。

変化のスピードは速いでせう。
基礎的なテクノロジーやインフラ技術はその変化を促進するでせう。

映画「ドリーム」の中でその実力を持つて白人組織の中に食ひ込んでいつた黒人女性たちは、その象徴のやうにも思へます。

ここ1,2年の家庭連合の世界的運動を牽引してゐるのはアフリカとアジアです。

「白人の先進諸国はなかなか動かないなあ」
と思つてゐましたが、神様の視点は違ふところにあるのかも知れないといふ気がしてきます。

これからの10年20年を見れば、世界を牽引するのは今の先進諸国ではない。
これから世界の主人公になつていく地域の人々。
彼らがこれまでの先進諸国のやうに自己中心ではなく、より道徳的で信仰的な精神のもとに世界の上層部に上つていくべきです。

それを誰が教育し、準備できるのか。
神様はかなり長いスパンで世界の変化を見ておられるでせう。



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