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教育部長の講義日記

家庭連合の教育部長として、統一原理を講義し、思索する日々

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百獣の王は真似切る

20191212

百獣の王武井壮といふ人は何をする人か、よく分からない。

テレビのバラエティにもよく出るやうだし、世界の陸上競技でメダルを取つたといふ話も聞きます。
しかし普通のアスリートのやうに何か一つの種目に打ち込んでゐるといふふうにも見えない。

新種の芸能人だらうか。
相当な人気を博してゐます。

「大人の育て方」
といふ彼の講義を聞いてみると、彼の考へ方、そしてなぜ人気があるのかがよく分かります。

彼は
「真つ当な大人にならう」
と考へてゐる。

「真つ当な大人」といふのは、
「大人になつても夢は叶ふといふことを身をもつて子どもに見せようとする人」
です。

彼は大学時代から陸上を始め、独自の理論で身体機能のクオリティをかなり高めることには成功した。
ところがそれでは食つていけない。

なぜだらうと考へ、30歳になつた頃に数人の人気芸人と出会ひます。
彼らと一緒にゐると、彼らの姿を見るだけで多くの人がざわめくのを目撃する。
彼らが歌を歌ふと1万人以上の人たちが熱狂する。

その姿を見て、武井さんは悟るのです。
「価値とは、人が求める数だ」

例へば一流の陸上選手250人が集まっても、現状では5万人の観客を集めることができない。
つまり選手1人の価値は観客20人にもならないのです。

どんなにその種目のクオリティを高めても、それを見たいと思ふ人がゐなければ、その種目にはどんな価値があるのか。

さう悟つて以来、彼はそれまで
「自分が成功するスポーツ選手になりたい」
と思つて自分を磨いてきたが、それからは
「自分のパフォーマンスをより多くの人が見たいと思ふ選手にどうしたらなれるか」
と考へるやうになつた。

それから彼が取り組んだ努力が変はつてゐるのです。

毎日芸人たちの集まるバーに通つて、彼らの話を全部録音する。
それを車の中で繰り返し繰り返し聞いて、一言一句彼らとそつくりの話し方ができるまで練習する。
それができるやうになるまで3年かかつたと言ひます。

さういふ技量が身についてこそ、彼の運動を基礎としたパフォーマンスの価値が高まつた。
つまり、それまでよりも圧倒的に多くの人たちが武井壮のパフォーマンスを観たいと思ふやうになつたのです。

私が関心を引かれるのは、それが彼の価値の本質かどうかは分かりませんが、3年間芸人のパフォーマンスを真似切つたといふことです。

自分よりもレベルの高い人の技能を真似る。
それは自分が逸早く成長する近道です。
しかし「真似切る」といふのはなかなかできないことでせう。

大人になれば、一端のプライドがあります。

また、
「真似ると言つても、人はみな全く同じではない」
とも思つたりします。

どこかよそで成功事例があると、それを取り入れて真似ようとすることがあります。
しかし、そつくりそのまま100%真似切ろうとはなかなかしないものです。
それで大抵は同じやうな2つ目の成功は生まれない。

10年ほど前までは
「中国は先進国の真似ばかり。iphoneをそつくりに作つて安く売る」
などと嫌はれ、見くびられてもゐました。

ところがここ数年、中国の製品、顕著な分野ではスマホやパソコンなど、日本製品よりもクオリティが高く、魅力もあるものが出てきてゐます。
私のスマホもhuaweiが今2台目です。

単純な話ではないにせよ、真似切ることは侮れないステップです。



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