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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

俺は人気者になる

2019/11/22
世の中を看る 0
20191122 

前回の記事の最後に触れた「youtuber」についてです。

youtuberといふ職業が社会的に注目されるやうになつてまだ10年にもならないが、現状はすでにかなりの寡占化が進み、再生回数の上位3%で全再生回数の90%以上を占めてゐるといふのが実情のやうです。

私が今注目してゐる日本人youtuberは2人ゐて、1人は以前の記事でも書いた立花孝志氏(NHKから国民を守る党の党首)、もう1人は講演家の鴨頭嘉人氏。

youtuberとしてのこの2人の共通点は、実際に盛んな活動があり、その活動にはとても明確な目的があって、その目的達成の為に極めて戦略的にyoutubeを活用してゐるといふスタンスなのです。

今回は鴨頭(かもがしら)さんについてちょつと紹介してみませう。

高校を卒業してマクドナルドに入社し、10数年奉職してめきめき頭角を現し、将来の幹部候補として嘱望される中、
「自分は一体何をしたいのか」
と自問し、決然と辞職して講演家に転じた。

「お前は一体何のために生きてゐるのか」
といふ尊敬する先輩(師匠)の問ひに即座に答へることができなかつた彼は、丸2年考へ詰めた挙句に、
「俺は人気者になる」
といふ答へを出したのです。

「人気者」は「有名人」と違ふ。
「有名人」はただ名前が知られればなれる。
「人気者」とはその人の言動に惹かれて多くの人たちが集まつて来る人。

鴨頭さんがどんな人気者にならうとしたか。

「世の中を(善く)変へる人気者」
「あなたに会えて私の人生変はつた、といふ人がどんどん増える人気者」

本当の人気者とは、人の欲しがるものを与える人ではない。
その人にとつて本当に価値あるものを与える人。
さういふ人になるには、自分自身が本当に喜んで幸福に生きねばならない。

そのためには「講演家」が自分に最も適してゐるだらうとの直観をもつて、天下の大企業を辞めて独立したのです。

当初、彼の1回の講演料は5,000円。
それが今は150万円から200万円と400倍に増えた。

彼によると、講演料は自分が決めるものであつて、その額は謂はば
「自己イメージをどのやうに持つか」
といふ自己評価なのです。

数年の間に自己評価が400倍に高まつたといふことです。

マクドナルドで働く間、
「この店をどうしたら売り上げ2倍にできるか」
といふノウハウは完璧に習得した。

しかし
「何のために生きるか」
といふ内面的なノウハウは学べなかつた彼が、離職後に倫理法人会に出会ふことによつて、
「眼に見えない心が先、眼に見える結果が後」
といふ理(ことはり)を体得します。

マクドナルドでの目を見張る体験と倫理法人会の哲理。
これがうまくミックスして、鴨頭さんの講演は非常な魅力に溢れてゐます。

従来の講演会はどこかに会場を借りて、そこに限定的な聴衆を集めて行ふ。
しかし同じ講演でもそれを撮影してyoutubeにアップすれば、それを全国の人がいつでも観ることができる。

しかも彼の講演会は完全に著作権フリーだから、参加者が録画録音してそれを自由に拡散できる。
むしろ彼自身がそれを推奨してゐるのです。

さらに、超高額な講演料を元手に、youtubeに広告を出す。
金額にして月に1,000万円以上。
それを見て、より多くの人が鴨頭の名を知るやうになれば、彼はさらに「人気者」になる。
その影響の拡散度は従来型の講演会の比ではない。

幾人かの超人気youtuberが出てくることによつて「youtuber」といふ職業、業界が生まれた。
今後は必ず「youtuber講演家」といふ業界が生まれるはずだと、鴨頭さんは確信する。

草分け的youtuber講演家がどんな講演をしてゐるかは、youtubeで
「鴨頭」
と検索すればいくらでも観ることができますが、ここでは一つだけリンクを貼つておきませう。




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