テレビを観ない
従来のマスメディアが君主主義とすれば、インターネットの世界は民主主義だと思ふ。
大手テレビ局は電波の使用権を独占し、巨額の資金を使って取材し番組を作って、テレビといふ端末へ一方的に情報を流してゐます。
紙媒体も同様です。
新聞社を作って全国に新聞を配送するには巨額の資金を要するので、これもごく一部の大企業に限られる。
大多数の国民は受信者に留まるしかありません。
それに対してインターネットは基本的に誰でも平等の参加権を持ち、受信者だけでなく発信者にもなれる。
まさに1人1票の民主主義です。
時代は君主主義から民主主義へ移行する。
復帰原理でも、君主主義がメシヤを迎える基台として機能不全になつたとみるや、神様はその社会を壊して民主主義時代を到来させたとあります。
これは止めることのできない自然の流れだらうと思ひます。
私は最近、テレビをほとんど観なくなりました。
正直、観る気にならない。
その理由は2つほどあつて、まづ第一は
「とにかく面白くない」。
特にニュースは観る気にならない。
殺人、事故、人間関係の不和、政治の不正など、どうしてこれほどに暗いニュースばかりを取り上げるのかと思ふ。
朝からこれを観ると、気分の暗い1日を出発することになるので、朝は絶対にテレビをつけないのです。
理由の第二は、いつ何を観るかが能動的に選択できない。
その番組はその時間にしか観ることができない。
テレビ番組はまさに
「この時間にはこれを観よ」
と命ずる君主のやうです。
ところが観ると、朝はどの局もほとんどニュースばかりだし、昼につけるとバラエティニュースだし、夜は似たやうなクイズ番組が目白押し。
稀に魅力的なドラマがあつても、何曜日の何時と覚えて待つのはとても負担が大きい。
かういふテレビの視聴が激減した反面でよく観るやうになつたのが、youtube、Netflix、AmazonPrimeです。
Googleが提供するyoutubeといふプラットフォームには、時々刻々膨大な映像がアップロードされてゐます。
最近の試算では、1分間に500時間分の動画が増え続けてゐるといふのですから、内容はまさに玉石混交でせうし、実際に視聴できるのはごく一部に限られる。
しかしこれの良いところは、自分が観たいものを自分で探せ、観たいときに観ることができるといふ点。
マスメディアが伝えないニュースの裏側がいくらでもある。
宗教を勉強したければ、日本仏教からユダヤキリスト教までいくらでも講座がある。
NetflixやAmazonPrimeを契約してからは、レンタルビデオを一切利用しなくなりました。
テレビをほとんど観なくなつたので、それを単なるモニターとして使えば、GoogleのChromecastを5,000円ほどで買つてテレビに接続すれば、wifi環境でスマホからテレビにキャストして大画面で高画質映画がいつでも視聴できます。
ネットがこれほど便利になれば、テレビで地上波を観る使ひ方は近い将来急速に廃れていくしかない。
60代の私でさへさうですから、80代以上の世代がこの世を去れば、若い世代は君主主義などさっぱりと見放して、民主主義を謳歌するでせう。
ここ数年よく耳にするやうになつた
「youtuber」
といふ新しい職業(?)。
youtuberの中のごく少数でも彼らが「志」を持つやうになると、民主主義世界の中でカリスマ的な存在として頭角を現し、世の中を急速に変革していく可能性があるといふ予感が(一介のbloggerである)私の中で生まれつつあります。

にほんブログ村
スポンサーサイト