二世同士の縦のつながり
教会の二世部は高校を卒業すると大抵は外へ出ていくので人数は減少気味ですが、夏休みには大学に進んだメンバーが帰って来るので、彼らの協力を仰いで先日二世交流会を開きました。
これがとても良かつた。
中心的な役を担当してもらつたのは、鮮文大3年生の男子青年M君。
大学で自己牧会プログラムを用いたワークの実践をしてゐるといふので、それを交流会に入れることにしました。
午前中最初の講義では、私が「良心生活」をテーマに、
「生心、肉心、良心の関係」
「良心の声を聴くには何が必要か」
などを提示。
以前にも二世たちに講義した内容なのでどうかと思ひましたが、
「思ひ出せてよかつた」
と、概ね肯定的な反応でした。
講義の後に3人の青年たちがそれぞれの体験を証ししてくれたのもよかつたのですが、何といつてもよかつたのは午後のワークです。
参加者を3つのグループに分け、それぞれに青年がリーダーとして入ります。
進行役のM君が
「自分は何者か、考へて書き出してみてください」
と促す。
この質問は急に言はれても抽象的で答へにくいので、
「それでは、自分が好きなものを書き出してみてください。それから今度は自分が嫌いなもの」
と、少し指示を変へる。
それならと言つて、皆が少しづつ書き始めます。
好きな食べ物、嫌いな食べ物。
好きな学科、嫌いな学科。
好きな先生、嫌いな先生。
……
書き出したら、グループの中でお互いに発表できるものだけ言ひ合ふ。
言ひ合つてみると、
「どうしてこの先生が嫌いなのか、少しでも好きになるにはどうしたらいいのか」
といつた相談になり、リーダーの青年が中高生の話を聞いてやりながら、自分の体験からアドバイスできることはしてやる。
その話し合ひを傍から見てゐると、時折笑ひが起こつたり、真剣なやり取りがあつたり、グループごとに雰囲気は違ふものの、皆んな互ひに身を乗り出して話してゐる。
30分ほどでタイムアップを告げると、誰もが物足りなさうな顔をしてゐるやうに見えます。
「かういふことは、私にはできないな」
と思ひました。
父母には難しいことでも、兄や姉ならできる。
わづか1日、実質は2時間ほどの間に、私が1年かけてもできないことを22,3の青年たちがやつてくれたのかも知れない。
二世同士の縦のつながり。
つながることの喜び。
良心の声を聞く道を一歩進んだ。
そのパワーを実感したのです。

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