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教育部長の講義日記

家庭連合の教育部長として、統一原理を講義し、思索する日々

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それぞれの家庭が、ノアの箱舟だな

20190201

近藤麻理恵さんは
「KONMARI」
という愛称で、今や世界中の人々をかなり夢中にさせているようです。

近藤さんは自称「片づけコンサルタント」。
2010年に出版された『人生がときめく片づけの魔法』がミリオンセラーになったので、ご存知の方も多いでしょう。

私が最近になって改めて「KONMARI」の名前を聞くようになったのは、世界的定額映像配信サービス「NETFLIX」が彼女を採用して片づけのリアルドラマを配信し始めたからです。

舞台はアメリカ。
取り敢えずシーズン1は8話。
色々な家庭を近藤さんが訪ねて、片づけの指導をする。

リアルドラマですから、シナリオはない。
ところが、家庭ごとに独特のドラマが生まれるのです。
これがなかなか面白い。

アメリカの家庭は(今や日本もさほど劣らないかも知れない)家の中に大量の「もの」が溢れています。

近藤さんは訪ねるとまず、
「家に挨拶しましょう」
と言って、家族の人と一緒に跪いて黙想する。

これだけで家族の気持ちは、神妙なものになります。

その後、家じゅうのその「もの」を全部出して集めさせる。
ある家庭では、服だけで人の背丈を超える砂山ほどの塊になる。

「私の家にはこれほどのものが詰まっていたのか」
と言う事実を、目の当たりにさせるのが目的です。

そして、その山の一つ一つを選別させる。

選別の最優先基準が
「ときめくか、ときめかないか」
というものです。

大体、6週間から2ヶ月くらいかけて、食堂から居間からガレージまで、片づけの指導をする。
プロが指導するのですから、大抵は見違えるようにすっきりする。

しかしこれはまあ当然のことですから、これだけではドラマにならない。
本当のドラマは、片づけのプロセスで起こる家族それぞれの内面的な変化なのです。

ある夫婦は、お互いの気持ちがやや冷めていた。
ところが、家じゅうのものを片づけるために、お互いの考えを確かめ合い、相談するうちに、とても気持ちが近づくのです。

家の中がきれいになっていくと、気分も変わり、夫の態度がとても柔らかくなる。
その夫から、妻は昔のような愛情を感じる。

「家の中をきれいにしようと思っていただけなのに、この変化は一体何なの?」
という、思いもかけない驚きと喜びが生まれる。

こういうドラマが、リアルであるだけに面白いのです。

いくつもの家庭を観ながら、
それぞれの家庭が、ノアの箱舟だな
と思いました。

原理によると、ノアの箱舟はノアが絶対的な信仰を持って建造したという条件によって、それ自体が一つの「小さな天宙」と見做されたのです。
だからその箱舟の中で成功したことは、世界全体で成功したことになり、失敗すれば世界的な失敗になる。

数名の人によって作られる家庭は、世界に数十億とあるでしょうが、その一つ一つが箱舟です。
それぞれの箱舟の中は、片づけきれない「もの」で溢れている。
小さな天宙の中は、大きな天宙同様、雑然として無秩序状態なのです。

ところが、その一つの家庭を一念発起して片づける。
それは取るに足りない小さなことのように見えながら、その実、世界全体の雑然と無秩序を着実に解決しているという、実に大きな仕事ではないか。

我々が家族となって、一つの家を持ち、その中で万物と一緒に暮らすということは、とても意味の深い存在の在り方だと、改めて気づかされます。

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