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刺激と反応の間

kitasendo
innertalk 

 「刺激と反応との間には、いくばくかの『間』が存在する。私たちはこの『間』の中で、自分の反応を選択する。私たちの成長と自由は、私たちが選ぶ反応にかかっているのである」
(ヴィクトール・フランクル)

ヴィクトール・フランクルは、「
注目と期待の力」で紹介したユダヤ人の精神科医にして心理学者。
実は、上記の言葉は前から知っていたのですが、フランクルのものだということは、今日初めて知りました。

スティーブン・コヴィー博士が『7つの習慣』という名著を書くきっかけとなったのが、この言葉だったのです。

コヴィー博士はここから、
一時停止ボタンを押す
というアイデアを生み出し、重要な7つの習慣がまとめられていったのです。

さて、上記の言葉がフランクルのものであることを教えてくれたのは、今日本屋でふと目について買った、
セルフトーク・マネジメントのすすめ 』(鈴木義幸著)
という本です。

著者はコーチングの指導者です。
「セルフトーク」というのは、コーチングと深く関る重要な概念として、本書で詳しく解説されています。

ここ数年、統一教会の指導者の中にも、このコーチングの手法を教会員の教育、育成に取り入れる人が少しずつ出ているので、私も関心を持ってはいました。
しかし、それほど深く勉強したわけではありません。

コーチングという言葉から想像すると、例えばテニスの初心者を指導する際に、
「もっとボールをよく見て!」
「もっと足を動かして!」
「スイングが手打ちになってる! 注意して!」
というような感じで、檄を飛ばしながら厳しく指導するイメージが浮かんできます。

ところが実際はかなり違っているようです。
鈴木氏の定義によれば、
相手の自発的な行動を促進するコミュニケーションの技術
をコーチングと呼びます。

コーチングの創始者であるティモシー・ガルウェイは、上の「もっとボールをよく見て!」というようなコーチの仕方が、初心者の体をかえってコチコチにしてしまい、技術向上に逆行しているように感じたところから、コーチングのアイデアを構築していったのです。

ガルウェイは従来のコーチ法で体が固まっている初心者に、次のような指導をしてみました。

今からぼくがボールをトスするから、ボールが最後にバウンドした後に、縫い目をよく見て、どういう回転をしているか、ぼくに教えてくれないか? 打つことについては特に考えなくていい

すると彼女は、驚くほどなめらかな動きでボールをラケットの真ん中に当てることができたのです。

これはどういうことかと言うと、従来のコーチでは、
「もっとボールをよく見なくては!」
「もっと足をよく動かなくては!」
と思うあまり、かえって体が硬直してそのように動かなかったのです。

ところが、「ボールの縫い目をよく見て」というアドバイスによって、彼女はただボールを注視することに集中し、自分の体の動きについての焦り(プレッシャー)から解放された。
それにによって体が無意識の内に自然に動いたのではないかと、ガルウェイは考えました。

「もっとボールをよく見なくては!」というような心の中の会話のことを「セルフトーク」と呼びます。
上の例では、セルフトークを「ボールの縫い目をよく見よう」というふうに適切に変えることによって、体の動きをなめらかなものに変えたのです。

これは単純なアイデアのようですが、とても面白いと思います。
セルフトーク、すなわち、心の中に生まれてくる言葉をコントロールすることによって、その言葉を引き金として生じる感情や欲求、思考、行動までをコントロールできる
このようにアイデアを普遍化することで、コーチングという新しい手法は、スポーツだけでなく、もっと広く日常生活やビジネスにまで応用できるようになったのです。

セルフトークの初歩的なポイント。

① セルフトークは、刺激と反応との間に位置するもの。
② セルフトークの要点は、ネガティブなトークをポジティブなトークに転換すること。
③ 転換しないで効果を上げるには、セルフトーク自体をできる限り減らすこと。つまり「無心」になること。

これはとても面白いテーマですので、改めて考えてみます。

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