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教育部長の講義日記

家庭連合の教育部長として、統一原理を講義し、思索する日々

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私の心は損をしない

20181004 

1週間ほど前のこと。
昼間、私の留守中に訪問買取りがやって来て、万年筆やらリングやら3点を買い取って、買取り金額5,000円を置いて行った。
夕方帰宅して契約書を見ると、クーリングオフの権利を執行することを放棄するという欄には「YES」に〇が付いている。
私の母の署名があるが、その文字は明らかに本人のものではない。
裏を見ると、会社の所在ははるか遠い大阪だと分かる。

「おばあちゃん、3点買い取ってもらったと書いてあるけど、一体どこから出してきたの?」
と聞くと、おばあちゃんは全く覚えていない。

買ってくれるような万年筆がどこにあったか、私にも思い当たるところがない。
本当に5,000円は受け取ったのかと訝って財布を開けてもらうと、5,000円は確かに入っています。

様子をもう少し聞くと、2人の男性が入って来て、台所だけではない、他の部屋まで入って行ったようだと、おばあちゃんは言う。
それが本当なら、ちょっと怖い光景が思い浮かびます。
5,000円だけでも置いて、何事もなく帰って行っただけでもよかったと安堵したというのが、正直な気持ちでした。

買い取っていった3点が何だったのか、それは結局腑に落ちないままでしたが、先日書いた記事、
ほしいから盗っていったのだ
を私は思い出したのです。

実際には盗っていったわけではない。
ちゃんとお金を払って買って行ったのですから、犯罪とは言えないでしょう。

しかし気持ちとしては、
「おばあちゃんは、何も分からず、口車に乗せられた」
という思いを抑えることができないのです。

かと言って、会社に問い合わせてみる気にはならない。
事実を突き止めても詮無いことだという気がしたのです。

その代わりに数日後、消費者センターを訪ねました。
事情を話してみましたが、結局は
「問題とは言えない」
ということです。

それは私にも内心分かっていたことです。
センターを出て、そこで初めて件の会社に電話をかけてみる気になりました。

最初に出てきたのは若い女性。
事情を簡単に伝えると、
「担当につなぎますので、少しお待ちください」
と言って、すぐに男性が電話に出てくれました。

話してみると、印象は悪くない。
訪問の前に2回電話で連絡してから了解の上で訪問したのだと言います。(母はそのことを覚えていないのか、まったく教えてくれなかった)
買い取った3点についても、どういうものか説明してくれます。

一通りの説明を聞いて電話を切った後、考えました。
「実際のところはどうなのか、分からない。これは、私自身がどう受け止めるかだけの問題だ」

今となっては、あの3点をどのように探し出したのか、あるいは5,000円が適正な買取価格なのかどうか、それは私にとって問題ではない。
電話の向こうの顔も分からない男性の言うことが真実かどうか、それも重要な問題ではない。
詰まるところ、この問題を私の中で私の心霊を育てる要素にできるかどうかということが、本質的な要素になるのではないか。

そういう気持ちになったのです。

人生の中では、幸運(プラス)もあれば不運(マイナス)もある。
楽なこと(プラス)もあれば、辛いこと(マイナス)もある。

しかし私が遭遇するそれらの出来事は、それ自体プラスでもマイナスでもない、単なる現象に過ぎない。
それをプラスあるいはマイナスという「価値」として判断するのは私の心です。
出来るだけマイナスを避けてプラスの多い人生にしたいと私は願うのですが、出来事の本当の意義はそこにあるのではない。

プラスに思えようとマイナスに思えようと、それらの出来事は私の心霊を育てる要素としてやって来る。
マイナスに思えるようなことでも、それを通して私の心霊が成長すれば、結果的にそれはプラスの価値を私に与える現象だったということになる。

神様の立場から考えれば、辛く感じられるような現象を私に与えてみる。
それを通して私が成長するのが願いです。

イエス様の教えに、
「あなたを訴えて、下着を取ろうとする者には、上着までも与えなさい」(マタイ福音書5:40)
というものがあります。

下着を取られたときに恨みを持ったり落胆したり、あるいは報復をして、自分の心に損害を受ければ、それは文字通り自分の損なのです。
その時に、下着がほしいのなら私は上着まで与えてやることができると自覚すれば、上着はなくなるが、私の心は損をしない。
むしろ、自分で自分を誇ることができて、心は上着以上の価値を得る。
そのような寓意があるのではないかと推量します。

ある出来事に出会って損害を受けるか、逆に富を得るか。
それは私次第なのです。
神様はそれを見つめておられるのではないかと思うのです。

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