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教育部長の講義日記

家庭連合の教育部長として、統一原理を講義し、思索する日々

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賢父の深慮遠謀は測りがたい

20180910 

なかなか賢いお父さんがいるものだなと、感心した。
10歳の時、父が10万円を渡して言った

娘が10歳になった時、父は彼女に10万円を渡して、こう言った。

「このお金は好きに使っていい、ただし毎月のお小遣いは君のもっているお金の1%だよ」

何も使わず10万円のままなら、その月のお小遣いは1,000円。
ところが、手元には今まで持ったこともない10万という大金がある。

「あれを買いたい。あれを食べたい」
という誘惑が来る。

あっという間に3万も使った。
7万が残ったので、その月のお小遣いは700円。

すると、父は娘に言う。

「君がこれからお小遣いを1,000円に戻すのに、どれくらいかかると思う? そう、3年だ。君は3万円を使って、貴重な3年という期間も失ったんだ」

それから娘は3年かけて、10万円まで復帰する。
中学生になった時、父が2回目の提案をする。

「君が今持っている10万円の1%を投資目的で使ったなら、次の月にはお小遣いを3%あげよう」

娘は頭の中で計算する。

「1,000円を投資に使ったら、次の月はお小遣いを3,000円もらえる。これはうまい話だ」

ところで、アイスクリームは投資なのか?
漫画は投資なのか?
それも投資だとごねる娘に、父は冷静に説明する。

「漫画家になるなら話は別だが、君はそれを読んだら古本屋に売るだろう? 一時的に気分を良くするものは『消費』というんだ。投資というのは、君の知識になり、将来君を幸せにするもののことだよ」

「ふ~ん、そうなのか」

娘は知識を増やすことに関心を持ち始め、新しいスキルも身に着けたいと思うようになる。
と同時に、複利についても理解するようになる。

月に2%の複利で増えると、1年で26.8%。
中学を卒業するころには、10万円が2倍の20万円に増えていた。

高校に入るころ、父は3回目の提案をする。

「君が自己投資に3%使えば、お小遣いを5%あげよう。それと、本当は君にあげるべきお年玉をずっとお父さんが預かっていたので、毎月のお小遣いに5,000円ずつを上乗せしよう」

このルールによって、娘の預金は急上昇カーブを描くようになり、高2で31万、高3で46万、卒業するころには何と64万に。

この額、女子高生にとってはかなりのものです。
お父さんの出費は軽くはなかったでしょうが、娘は体験的に貴重なものを学んだだろうと思います。

父の頭には9年先までの構想がありながら、それを段階的に出していって、娘が成長に合わせて学べるように配慮する。
このテーマが人生の本質に関わるものかどうかは別としても、賢明な父を持った娘は幸運だったに違いない。

創造原理において、神が人間に5%の責任分担を与えたというのも、この父のやり方に通じるところがあるような気がします。
本当は100%与えてやりたい心づもりなのだが、最初は1%だけを提示する。
それができたら、次は3%、さらにそれをクリアしたら5%とかさ上げしていく。

神においては、人間が完成した時の姿、どのようなルートで完成に向かっていくのかを知っておられたとしても、最初からすべてを教えない。
成長の段階に応じて、その時に合ったヒントを与えられる。

幼い時の子どもには、親の深慮遠謀は分からない。
その時その時の父の提案に従い、分かる範囲で考え、一生懸命に実践してみる。
それで父の意図を会得すれば、3年後には新しい提案が示される。

そして、期待した以上のものが与えられるのです。

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