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教育部長の講義日記

家庭連合の教育部長として、統一原理を講義し、思索する日々

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彼を信じるだけの当てはある

20180502 

NHKの朝ドラ「半分、青い。」のヒロイン、楡野鈴愛(にれのすずめ)が高校を卒業して、いよいよ東京へ出る決意を固めるところまできました。
売れっ子漫画家、秋風羽織の目に留まり、上京を誘われたのです。

本人は意を決したものの、最大の難関は母親の晴(はる)。
地元の農協から内定をもらったところで晴に上京の意を伝えると、案の定彼女は逆上する。

さらにもっと悪いことには、秋風事務所からかかってきた電話を受けた父親の宇太郎(うたろう)が、感情の高ぶりから言い合いになり、娘の上京を勝手に断ってしまう。

「お父さんは、あなたのことを思ってそうしたのよ」
と、晴は夫をフォローしようとする。

「冗談やない。やっていいことと悪いことがある。信じられん。子どもの夢つぶして、何がお父ちゃんや」
と、鈴愛は目に涙をためて反論する。

宇太郎は、一言も発することができず、うろたえている。

おじいちゃんの仙吉(せんきち)が割って入り、
「ここはひとつ、晴さんも鈴愛も、おじいちゃんの顔に免じて … 」
と言いかけるが、
「あかん。いくらおじいちゃんの頼みでも、これはあかん」
鈴愛は許すことができない。

晴はここで戦術を間違える。
「やっと農協に内定が出たのよ。それだってあなただけの力じゃない。お母さんたちが助けてあげたから …」

これを聞いて、鈴愛の目から涙がどっと溢れる。
「お母さんたちは、私をそんなふうに思ってたんだ …」

録画もしていないので、会話の細かいところは正確ではありません。
しかしここには、子を思う親の気持ちもあり、自分の夢を追う半分子ども半分大人の女の子の迸る思いもあり、その葛藤がうまく描かれているなと思いながら、観たのです。

親は自分の子どもを容易には信頼できない。
小さい頃から世話してきたので、だんだん育ってきても、何となく幼いままのイメージを抜けきれないのです。

それで、悪気はないのですが、
「あなただけの力でできたんじゃない。親の助けがあったから」
と、つい言ってしまう。

でもそれはやはり、
「私たちはまだあなたを一人前として信じられない」
という本音を、図らずも表出してしまったことなのです。

親の心は苦しいなあと思います。

このドラマの進行と軌を一にして、我が息子もつい先日、東京に行きました。
鈴愛とほぼ同じような夢を抱いて。

しかし、彼を送り出す際のやり取りは、楡野家のそれとはだいぶ違った。

「これから、相当に大変だろうが、敗残者として帰ってくることがないように、歯を食いしばって頑張れ」
と言って送り出しました。

そもそも、息子は鈴愛よりも6歳も上。
もはや子どもではない。

それに、彼がどんな夢を持っていたかは、ずっと前から知っていた。
バイトをしながら資金を貯めているときも、いずれ彼は夢を追って親を置いて飛び立つだろうと、心の準備はできていたのです。

それなら、私は晴とは違って、本音から子どもを信頼していたのだろうか。
心配はあるのです。
不安もある。
何しろ、明確な当てはないのです。
彼にはまだ秋風羽織はいない。

それでも、彼を信じるだけの当てはあります。
彼の本性を、私は信じる。
そして、その本性を通して摂理される神様を信じる。

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