fc2ブログ
まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

恋愛は乾電池であって、愛ではない

2018/03/06
愛で生きる 3
20180306 

家庭連合が推進する祝福結婚も、結婚は結婚なので、世の一般の結婚とどう違うのか、どちらがより幸福になりうるのか、ということをちゃんと理論と実際で説明できないと、説得力がない。

幾人もの講師がその説明の任を負って行う講義を聞くと、
「祝福結婚のほうがより幸福になりうる可能性が高い」
と、異口同音に言います。

私ももちろん、そう考える一人です。
ただ、単なる祝福結婚の宣伝のように受け取られては教育効果が少ないので、工夫が必要なところです。
聞いた講義を参考に、思うところを書いてみます。



例えば、現在、日本全体の離婚率は約38%にものぼる。
それに対して、家庭連合の祝福結婚で家庭を持った夫婦の離婚率は、1%未満。
数字で見る限り、格段の違いがあります。

日刊スパなどは、祝福結婚に関心をもって、合同祝福式の取材もするし、その後、祝福を受けたばかりの新婚家庭を訪ねて取材もする。

その記事には、
「婚前恋愛・性交渉禁止の宗教」
と紹介されていますが、今どきの感覚からすれば、異次元の世界と感じられそうです。

しかし見方を変えれば、異彩を放っている、とも言えます。

さて、家庭連合で禁止されている「婚前恋愛」。
ある講師の講義の中に、こういうジャーナリストの言葉が紹介されています。

「恋愛は、乾電池のようなもの。どうせ長続きはしない。結婚とは、その電池切れの恋愛関係を繋ぎとめる社会的な制度に過ぎない」

いかにも現実を味わった、冷めた見方のようですが、前半は当たっていると思います。
確かに、恋愛は寿命の短い乾電池。
恋愛が長続きすることなど、あり得ないのです。

「恋愛」という言葉で辞典を引くと、
「人を好きになって、会いたい、いつまでもそばにいたいと思う、満たされない気持ち」(三省堂国語辞典)
などとあります。

この定義から考えても、2人が結婚すればいつまでもそばにいるようになるのですから、満たされた気持ちになり、そこで恋愛は終わることになる。

つまり、結婚とは、
恋愛が終わり、愛が始まる出発点
と言えます。

それで、
恋愛は乾電池であって、愛ではない
と言ってもいいでしょう。

結婚を想定して互いに近づく男女にとって、「恋愛」はないよりはあったほうがいいには違いない。
しかし、それよりももっと重要なものがある。

それが、
結婚生活に対する考え方の一致
です。

恋愛感情よりも、考え方

このことをしっかり理解してもらうことができれば、祝福結婚講座はある程度成功だと言えるように思います。

「感情よりも理屈のほうが、本当に重要だろうか」
という疑念も湧きます。

「恋愛感情」は2人を近づける動力のような働きをするものですが、一旦「結婚」という線を越えて(霊界まで含めれば)永遠の関係に入って行ったのちには、「愛」が永久動力にならないといけない。
それを支えるのが「考え方の一致」ではないかと思うのです。

若い未婚の段階では、「恋愛」と「愛」とを混同したり、同一視したりしがちです。
しかし、この両者は似て非なるもの。
「恋愛」は感情であり、「愛」は意志です。

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト



Comments 3

There are no comments yet.

はちみつ

どこから?

不思議に思うことがあり、質問させていただきます。これは私だけの疑問ではありません。

「それに対して、家庭連合の祝福結婚で家庭を持った夫婦の離婚率は、1%未満。」

この数字はどこか特定の教会での話ですか?
様々な地方のシック達と話しても
「祝福は半分以上が壊れている。
まず家庭まで辿り着けない、という交際期間中に別れるパターン。
家庭を持ったものの、正式離婚。
または別居している夫婦というパターン」
と、発しておられます。
私も多くの離婚されたシック達を見てきました。特に韓日の離婚が多いです。1%という数字について、どのように算出されたものかご教授願います。
・どこか特定の教会の話なのか、或いは祝福を受けた全てのカップル対象なのか
・交際期間〜現在、或いは家庭を持って〜現在、家庭を持って数年〜現在までの期間での算出なのか

統一教会での結婚を否定しているわけではございません。家庭を持ってからは個人の歩みなので、人それぞれ事情はあると思います。
ただ離婚率について、疑問があるということです。

2018/07/10 (Tue) 10:19
kitasendo

教育部長

Re: どこから?

「家庭教育フォーラム」(http://family-ef.org/factdata)というサイトに、家庭連合の祝福を受けた家庭の数や離婚率などの数字が載っています。
それによると、日本国内で家庭を出発した人数40,093人の離婚率が1.7%。これで計算すると、682人が離婚したことになります。この数字は家庭を出発した人に限定しています。家庭連合では家庭の出発基準が厳格なので、一旦家庭を出発したカップルは離婚に至るケースがかなり少ないということです。逆に、婚約してから家庭を出発するまでの間に破談になるというケースがどれくらいあるのか、それは私にも分かりません。ただ、1.7%より高いだろうとは推測します。
祝福家庭と言っても、マッチング家庭、既成家庭、霊肉家庭があり、また所謂祝福一世と祝福二世の家庭もありますが、それぞれがどれくらいの離婚率なのかは、このページでは分かりません。霊肉家庭は一方の配偶者が他界した後に祝福を受けるものなので、基本的に離婚はあり得ない。問題はマッチング家庭と既成家庭ですが、私自身の周辺を見る限り、家庭を出発してからの離婚という例は、ほとんど聞きません。離婚率1.7%というのは、私の実感としても妥当な感じがします。
もちろん、現実の家庭生活において問題はさまざまありますが、難しくなれば、周りが相当サポートしたりして破局に至らないように努力しますね。そういう点は祝福コミュニティの良さがあると思います。
いずれにせよ、結婚、家庭というのは歴史的に複雑な問題を抱えてきたものですから、これを一朝一夕で理想的に解決するということは無理な話だろうと思います。祝福を受けたとしても、長い過去からきた男女の葛藤の記憶との闘いがあります。それを克服しながら、着実に理想の方向へ行こうとしているのが、祝福家庭の偽らざる姿ではないかと思っています。

2018/07/13 (Fri) 16:41

はちみつ

ありがとうございました

ご回答頂き、ありがとうございます。
この数字は「家庭連合」の「日本国内」の数字だということですね。

大変お手数をおかけしました。

2018/07/14 (Sat) 10:07