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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

インターネット臓器

2017/10/06
世の中を看る 0
20171006 

天国は神の本性相と本形状のとおりに、個性を完成した人間一人の容貌に似た世界であるということを、我々は知ることができる。
人間において、その心の命令が中枢神経を通じて、その四肢五体に伝達されることにより、その人体が一つの目的を指向して動じ静ずるように、天国においては、神の命令が人類の真の父母をとおして、すべての子女たちに伝達されることにより、みな一つの目的に向かって動じ静ずるようになるのである。
(「原理講論」創造原理第3節)

ここに「脳」という言葉は出てこないものの、「心」と「中枢神経」との間に「脳」の働きがあるだろうと、自分ながらに解釈してきました。
身体的には、脳が体全体の司令塔となって、中枢神経を通じて様々な指示を発信する。
その指示に従って、四肢五体が一糸乱れぬ挙動をする。
天国もまた、そのようなシステムだろう。
そんなふうに考えてきたのです。

ところが、先日、NHKスペシャルで「シリーズ人体~神秘の巨大ネットワーク」を見て、ちょっとした衝撃を受けました。
これまでの人体観を訂正する必要があるのではないか。
もしそうなら、天国観もまたいささか変更を余儀なくされるかも知れない。
そういう思いを抱いたのです。

人体には多くの臓器があるが、そのそれぞれが独自の情報を発信しており、臓器同士が必要に応じてそれを受取って、対応する。
言わば、臓器同士が横的に直接繋がり合っているのです。

例えば、腎臓は比較的小さな臓器でありながら、尿を作って排泄するだけではない、非常に重要な働きをしているといいます。
腎臓は臓器の中でも最も血管が密度濃く集中しているところで、体全体の栄養素の配分を調整しているのです。

仕事をしながら、酸素がもっと必要だと認識すると、
「酸素が不足している。もっと供給して!」
という情報を発信する。
すると、その情報を骨が受診して、骨髄の中で赤血球を増産して酸素をより多く運搬できるように、活動を開始する。

文字通り
「肝腎要」
です。

このような情報のやり取りは、司令塔である脳を経由していない。
互いが横的に繋がっている。
考えてみると、これはインターネットの仕組みにそっくりです。

原理講論の論旨に従えば、天国は人体に倣う。
それなら今日、世界中にびっしりと網の目状に広がったインターネットは、まさに人体の仕組みを(もちろん意識してではなく)模して発達したと考えることができるのではないか。

言うまでもなく、脳の働きは重要でしょう。
しかし、人体はその脳を中心に据えながらも、枝葉末節も互いに密に繋がりながら、自己判断でやり取りをし、助け合っている。

科学の新しい知見は、我々が抱いてきた天国観に修正を迫りながら、次第により精密で適正なイメージを提供してくれるのだろうと期待されます。

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