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み言葉は眺めることが大事なのだ

kitasendo
20170921 

私は、この事を、文学というものは、君が考えているほど文学ではないだとか、文学を解するには、読んだだけでは駄目で、実は眺めるのが大事なのだ、とかいう妙な言葉で、人に語った事がある。
小林秀雄『井伏君の「貸間あり」』

久しぶりの小林ネタ。
とは言え、この一節は『
日本の一文 30選』(中村明著)で取り上げていたものが目に留まったのです。
30選の中でも一等最初に取り上げたのを見ると、中村氏にとってもこの一節は相当衝撃的だったのでしょう。
わたしにとっても、そうです。

もっとも、文体論が専門の中村氏による分析は、参考にはなるものの、分析的過ぎてイマイチ面白くない。
高い枝先に生っている果実を下のほうから一生懸命棒を伸ばして揺り落そうとでもしているような、ちょっともどかしい感じがするのです。

中村氏が注目するのは2点。

第一は、最初に出てくる2つの「文学」。
言葉は同じでも、意味するところは大きく違う。
そう考えないと、文章自体が矛盾してしまう。

第二は、
「文学は眺めるのが大事」
という、常識とは全くかけ離れた、一見突飛な主張。
小林という超一流の表現者であればこそ、こういう逆説的な主張でも読者を惹きつける、と中村氏は考えるのです。

私はと言えば、この短い一節を何度も読み返しているうち、思いがけない閃きが訪れました。
「『文学』を『み言葉』に置き換えたらどうだろう?」
という考えです。

私は、この事を、「み言葉」というものは、君が考えているほど「み言葉」ではないだとか、「み言葉」を解するには、読んだだけでは駄目で、実は眺めるのが大事なのだ、とかいう妙な言葉で、人に語った事がある。

このように換えてみると、私にはちょっと面白く感じられます。

「原理講論」だとか文鮮明先生の「説教」「講演」などを、我々はふつう「み言葉」と呼びもし、考えもしているが、本当に「み言葉」として理解しているのか?
そのように問われてみると、即座に「是」と言える自信がない。

「み言葉」を「み言葉」として本当に深く理解しようとすれば、「読むだけでは駄目」で、「眺めてみる」必要もある。
この「眺めてみる」というアプローチになかなかの含蓄があるように、私には思われるのです。

言葉の人である小林は、一時期、専門の文芸を離れて、骨董品にのめり込んだことがある。
これを小林は、
「形というものだけで語りかけて来る美術品を偏愛して、読み書きを廃止して了った時期」
と表現しています。

骨董品には、形だけがあって、言葉がない。
「形から無言の言葉を得ようと努めているうちに、念頭を去らなかった文学が、一種の形として感知されるに至ったのだろう」
と、自己分析もしています。

これに倣うなら、み言葉も「言葉」として解する立場を一度離れ、
「形から無言の言葉を得る」
という立場になってみてはどうか、ということです。

み言葉を「読む」のではなく「眺める」というのは、文字としてのみ言葉から一定の距離を置いて、全体を視野に入れるというように言えるでしょうか。
その時に、み言葉の「形」が見えてくる。
それは、文字には表現しきれない「形」です。

どうも、曖昧な言い回しですね。
眺めるとどんな形が見えてくるのか、私にもはっきりと分かっていない。
ただ、私自身、み言葉を大脳の前頭葉辺りで処理しようとする傾向が強すぎるなと、ふだん感じているために、心と体の全感を駆使した、もう少しバランスの取れたアプローチが必要だなと感じているのです。

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まるちゃん

No title

今回の日記を読みながら、原理講論の中の、み言は、二性性相でできている。(p49,265)、、、というところを思い出しました。見えるみ言と、見えないみ言、男性的なみ言と女性的なみ言がある、、、文字として読むことが出来るみ言と文字として書いてないけど、行間に読みとるみ言がある、ともいえるのでしょうか。それは、神様の心情ともいえるし、お父様がそれを知らないと、神様の前にも、サタンの前にも自信を持って立つことが出来ない、と言われた、、、復帰の内容、、、ともいえるのかな、と思いました。また、自分の自由意志による責任分担として探し、求める、み言なのかな、、、とおもいました。実際、み言を文字として読みながら、その中から、見えないみ言を、受け取ることが出来て初めて、原理の生活化、み言の実体になって行く道が始まる気がしました。眺める、、、本当に面白い表現ですね。私も、み言を通して、もっと神様の心、メシアの心、罪の悔い改めの心を感じていきたいと思います。

2017年10月04日 (Wed) 09:58
kitasendo
Admin:kitasendo