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歴史的大発明、iphone が登場したのは2008年。
それ以来、スマートフォンは急速に進化、普及をし続け、今やその性能は20年前の世界最高性能のスーパーコンピューターを凌駕する。
通信速度は今4Gだが、2020年までにはその100倍のスピードで通信できる5Gに上げようと開発準備が進んでいる。
このまま情報通信革命が進めば、2045年ごろにシンギュラリティ(特異点)が訪れ、社会は劇的に変化していくだろうという未来学者もいる。
人工知能(AI)の知性が人類全体の知の総量を凌駕する時点を、特異点と言います。
ところが、特異点まで待たずとも、世の中はすでに相当変わってきていると、身近な変化を描写する記事があるので、紹介しましょう。
年上世代が後輩世代に向けて発する、
「最近の若い奴らは」
は、いつの時代にも耳にするフレーズです。
例えば、
「最近の若い奴は、こらえ性がなくなった。嫌になったらすぐに会社を辞める」
というような話をよく聞くのですが、以前ならともかく、最近では転職・離職もスマホの普及と無関係ではないというのです。
10年前はスマホがなかった。
今ではほぼすべての若者がスマホを持っている。
この違いは、想像以上にとてつもなく大きいのです。
若者たちにスマホが広く普及し始めたのが6年くらい前。
4年位前からLINE、Facebook、Twitter が普及し始める。
この辺りから、転職・離職に対する意識と行動ががらりと変わってきた。
つまり、
「転職するのが、めっちゃ簡単になった」。
職場で何か嫌なことがある。
会社の将来に不安を感じる。
「転職でも考えようかな …」
5年前までなら、こんな時に使えるのは「求人誌」と新聞の折り込みに入っている「求人チラシ」くらい。
大企業にはホームページもあったが、モバイル専用のリクルートサイトを持っている中小企業はほとんどなかった。
パソコンを持っている若者は50%以下だった。
チラシで見つけた会社にアプローチするのは、まず電話。
営業時間内にかけないといけない。
チラシの情報は本当なのか、確かめる必要もある。
結局いろいろ悩んでいるうちに、
「面倒くさい、もうしばらくここで辛抱するか」
となる。
ところが、スマホ時代の今。
「転職」の二文字が頭に浮かぶや否や、昼休みに友達にLINEをしてみる。
「なんか今の会社微妙なんだよね。いい会社ないかなあ」
すると、友達からはすぐに返事が返ってくる。
「え~まじで~。ならうちの会社においでよ。めっちゃ楽しいよ」
丁寧なことに、その下には会社のWEBサイトのURL貼り付けられている。
クリックすると、仕事の内容から福利厚生、社長の考え、売り上げに店舗数、業績の推移まで、ずらりと紹介されている。
どこで働けるのかと思って、リンクの GoogleMap を開くと、意外と自宅から近いことが分かる。
ストリートビューで職場の写真も見られる。
「結構きれいで、お洒落じゃないか」
どうするかなと考えていると、さらに下のほうに、
「面接の申し込みは、こちらから」
と書かれてLINE のマークが出てくる。
それを押すと、間髪入れず、
「はいこちら〇〇人事部です。お気軽にいつでも LINE からお問い合わせください」
というメッセージが届く。
「明日の〇時ごろならどうですか?」
と返事を送ると、
「はい、大丈夫です。お待ちしています」
と面接場所の住所が送られてくる。
こんなふうにして、今時の若者は、
「転職を考えるかな …」
と、ふと思ったその数時間内には、昼休みのわずかな時間を使って、具体的な転職のステップに入ってしまうのです。
このようなことは、パソコンでは難しい。
いつも手元にあって、簡単に扱える小さな端末であってこそ、発信と受信のハードルはぐっと低くなるのです。
そして、このような流れは止められない。
どころか、今後ますます流れは速くなり、生活の様々な面で我々の意識と行動をどんどんと変えていくでしょう。

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