「実体的展開」を読み解く
婦人たちの原理講義勉強会に顔を出したのは、今日が3回目。
何人かが自分の作った講義案を使って総序の講義をしてみた後、創造原理に入りました。
無形で目に見えない神の神性を探求する際、神が創造したとされる被造世界を注意深く観察してみるという方法をとってみようと、原理講論は提案しています。
「あたかもすべての作品は、その作者の見えない性稟の実体的展開であるように、被造世界の森羅万象は、それを創造し給うた神の見えない神性の、その実体対象として展開されたものなのである」
ここで使われている
「実体的展開」
という難し気な言葉。
「これはどういう意味だろうか?」
と改めて考えると、分かりにくくもありますが、とても重要な概念だということに気がつきます。
哲学的には、
「さまざまに変化してゆくものの根底にあって持続的だと考えるもの」
などというふうにも説明されます。
しかしここでは、無形の「見えない性稟」に対する概念として、有形の「見える実在物」というような意味合いだと理解していいと思います。
それでつまり、「実体的展開」とは、
「目に見えない神様の性稟(思い、願い、目的など)が何らかの仕方、プロセスで、目に見る実在物として現れるようになること」
だと言っていいでしょう。
この仕組みは、何らかの作者が構想に基づいて作品を作り出すプロセスに比喩されています。
小説家なら原稿用紙にペンや鉛筆を使って小説を編み出し、画家ならキャンバスに筆と油絵具などを使って絵を描き出す。
いずれにせよ、目に見えない構想が目に見える「実体」として現出するということが重要です。
「実体的展開」ということが、神様においても創造の動機、創造の目的と密接に結びついています。
実体を作り出すということが、まさに神様の創造の動機だったと考えられるからです。
そのように考えると、創造原理の最初に出てくる、有形の被造物から無形の創造主を探ろうというアプローチは、神様の創造目的と表裏の関係にあるということが分かります。

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