スキルとは主体的な「選択」なのです
4つのスキルとは、以下の4つです。
① 表情
② 態度
③ 言葉
④ 思考
ふつうは、この4つを外部要因、つまり環境、経験、他人から受けた刺激に対する「反応」として使っていることが多いのです。
例えば、物事がうまくいけば、表情は明るく笑顔になるが、うまくいかないときには表情は暗くなり、態度も落ち込む。
あるいは、人がなかなか自分の言うことを聞いてくれないと、その人への言葉はきつくなる。
つまり、外部要因によっていつの間にか心がフロー状態にもなり、ノンフロー状態にもなる。
私の心は自己コントロール力を持たない、かなり惨めな立場です。
4つのスキルはこれと反対で、スキルとしてこの4つを主体的に使うことで心をフロー状態にしようとするのです。
スキルとしての表情とは、良い表情。
明るく、穏やかな表情です。
スキルとしての態度とは、穏やかで、堂々とした態度。
スキルとしての言葉とは、自分を励まし、相手を喜ばせる言葉。
スキルは自分が主体として使う。
つまり、スキルとは自分の心をフロー状態にするための「選択」なのです。
第4のスキルとしての思考には、かなり多くの種類があります。
一つだけ「好きを大事にする」を取り上げます。
我々はよく「得意なこと」を伸ばそうとする。
しかし、「得意なこと」と「好きなこと」とは違うのです。
「得意なこと」は、外部からの評価に結びついています。
「得意なこと」を伸ばそうとするのは、自分の評価を高め、何らかのメリットを手に入れようとする目論見が隠されている。
自分はこれが「得意」だと思っていても、それをもっと「得意」な人が存在することは多い。
得意は、その意味で比較論の枠の中にあり、得意だけで生きていこうとするとノンフロー状態のリスクを負うことになるのです。
それに対して「好き」は他人と比較するものではない。
「好き」は理屈ではなく、感情です。
「得意」は人と分かち合えないが、「好き」は分かち合える。
また、「好き」という感情は、必ずその対象の「良いところ」を見ているという見方と結びついているので、心をフロー状態にします。
私が何かをするとき、
「私はそれを評価されることを目的としてしようとしているのか、あるいは好きでしているのか」
と自問してみることは、自分の心の状態を知る入り口になります。

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