その事件を私の中で正すにはどうすればいいのか?
《4月3日》
ロシアのサンクトペテルブルクで地下鉄爆破テロが発生。
死亡14名、負傷49名。
《4月4日》
シリア北部で化学兵器が使用された。
死亡100名以上、負傷400名以上。
《4月5日》
北朝鮮が弾道ミサイル1発を発射。
60㎞飛び、日本海に落下した。
《4月6日》
米国がシリアの空軍基地をミサイル攻撃。
59発の巡航ミサイルを撃ち込んだ。
アサド政権が化学兵器を使用したと疑われることへの対抗措置。
4月に入って以来、ほとんど日を置かず、世界の各地で爆弾が爆発し、有毒ガスがばら撒かれ、ミサイルが西から東、東から西へと飛び交っている。
平穏な私の日常の生活から見ると、信じられないような緊迫の世界情勢という他ない。
ところで、これらの出来事は、一体どこで起こっているのか。
もちろん、爆弾テロはロシアで、化学兵器は中東で。
ほとんどの出来事は日本から遠く離れた場所で起こっているように見えます。
しかし、これらは同時に、私の中で起こっている出来事でもある。
そんなふうに考える人がいるでしょうか。
私はそんなふうに考えてみることがあるのです。
もちろん、私の中で自爆テロの爆弾は爆発しないし、ミサイルも飛ばない。
しかし、私はそれらの出来事をどのように体験したのか。
その現場にいて爆発に遭遇したのでもなく、化学兵器に当たったのでもない。
テレビや新聞の歩道を通して、あるいはネットを通して知ったのです。
そして、そのニュースを、
「真実だろう」
と信じたのです。
その時、私はその出来事を体験した。
そのような意味で、その出来事は私の中で起こったと考えるのです。
もしそうであるなら、爆弾テロが起こった原因もミサイルが飛んだ原因も、私の中にある。
原因が私の中にあるなら、その出来事を解決できる道も私の中にあるはずではないか。
その出来事を解決する責任も解決できる可能性も、私自身の中にある。
そういうことにもなります。
これは、実におかしな、ナイーブすぎる考えのようです。
「自分の中をいくら見たって、世界の問題は解決しない」
と言われそうです。
かと言って、複雑怪奇な権謀術数の世界情勢の動きに、一国の権力者でもない私個人が針の先ほどにも力を及ぼせるとは思えない。
しかし、こういう突拍子もない考え方を教えたのが、文先生なのです。
曰く、
「久保木、世界で起こる悪いことはすべて、自分の責任であると思わなければならない」
ここで久保木と呼ばれているのは、日本の家庭連合の初代会長を務めた久保木修己という方です。
30年余りにわたって文先生の薫陶を受ける中で、上のような指導をいただいたという会長の証を聞いたことがあります。
実際、現代世界が抱える深刻な問題に対して責任をもって生きられた非凡な方に、わが身を比べることは、とてもできない。
しかし、せめてこのような考え方を受け継ぐにはどうしたらいいかと考えるのです。
考えていくと、こういう自問が生じてきます。
「一体、私の中で何が起きて、ロシアとシリアにこのような事件が起きたのか?」
「その事件を私の中で正すには、どうすればいいのか?」
このような自問に対する最終的な答えが返ってくるなどとは、容易に期待できない。
しかし、第一歩の答えは返ってくることがあるのです。
「あなたの家族、あなたの同僚とのわだかまり、葛藤、不平不満を解きなさい」

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