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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

ひたすら聞く牧会者

2016/12/20
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20161220 

最近、全国の教会の中でいくつかの共通する証を聞くようになりました。

怒らない牧会者、ひたすら傾聴してくれる牧会者、裁かない牧会者

教会に新しく赴任してきた牧会者は、まったく怒らない人。
いつも笑顔で怒った顔を見たことがないので、教会のあるスタッフは、
「一度怒らせてみたい、どんな顔になるだろう、と思ったりする」
と、冗談交じりに言うほどです。

また、別の教会では、やはり赴任してきた牧会者が会員の話をよく聞いてくれる。
ひたすら聞いてくれる。
最初の40日間くらいかと思ったら、いつまでたっても聞いてくれ、10か月以上たっても聞いてくれる。
そして、話を聞いても、いっさい裁くような反応をしない。

こういう牧会者がやってくると、どんなことが起こるか。

心の枠が外れる
あるいは、
心情の檻から解放される
というのです。

「こんなことを言ったら、なんと思われるかしら」
「こんなことを言ったら、非信仰的と思われるに違いない」

そんなふうに、自分なりに思うばかりで、それまでは口に出せなかった。
ところが、牧会者が何でも聞いてくれる。
「ここまで言っても大丈夫だろうか?」
と不安に思いながら言ってみると、やはり受け入れてもらえる。

それで、それまで言えなかった「本音」が言えるようになるというのです。

「これまでの組織は、エレベーター組織だった」
という人もいます。

指示は上から下へ垂直に降り、報告は下から上に垂直に上がる。
それは、明確な目標に向けて一丸となって前進するには効率的な組織かも知れない。
しかし、組織員の心はその狭いエレベーターの中から外に出ることができない。

ひたすら聞いてくれ、一切否定しない牧会者が来てくれると、メンバーの心は次第に自分で作っていた枠を崩し始め、本音が言えるようになる。
そうすると、それまでのエレベーター型組織だったものが、心情管理組織に変化していく。
その組織は、まさに規模の大きな「家庭」です。

間違っている(と思われる)ことは、
「それはおかしい」
と指摘する。
原理に沿って、是々非々で対処する。
そうしないと、組織の力は弱まるのではないか。

そんなふうにも思えますが、どうも実際に「ひたすら傾聴する」牧会者が現れると、その存在の力の大きさが証明されるように思えます。

しかもこのとき、男性の牧会者が女性の会員の話をひたすら聞く、というのがとても重要な気がします。
その理由については、次回に書いてみようと思います。

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