頭は、心の道具
愛情が大事ですね。僕の場合は、頭で何か考えたり、発明するっていうことの原動力、指図しているのは常に自分の心なんです。心が頭を使っている。つまり、頭っていうのは心の道具であるっていうのが僕のとらえかたなんです。(道脇裕)
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場した道脇裕さん。
「絶対に緩まないネジ」を発明した天才です。
これまで数千年間、
「緩まないネジというのは、永遠のテーマ」
と言われて来た。
それに対して道脇は、
「永遠のテーマというのは、いつまでたってもできない、つまり不可能ということでしょう? でも、それが不可能だということが、証明されたのか?」
と問うのです。
これまでの人類史で、一体何人くらいの人間が生まれては死んでいったのか。
数千億、あるいは数兆として、その中でも頭の良い、天才と言うべき人たちが考えに考えて、それでもできなかった。
ということは、彼らが考えてきた「常識」の枠の中で考えても、そこから新しい発想は出てこないということです。
だから、道脇は「常識の外」へ出ようとする。
かなり根を詰めて考え抜くようにも見えましたが、力づくではないようです。
あるテーマを設定すると、それに向けて頭が自分なりに動き始め、何かのヒントを見つけ出そうとする。
本人はその頭が動くに任せておく。
そんなふうにして、全く新しい、革新的なアイデアをつかみ取り、形をつくって世に出すのです。
その頭を、
「心の道具」
と言っています。
「世の中の役に立ちたい」
「必要としている人に喜んでほしい」
という心が発明の原動力なのです。
「これで一山当てたい」
というふうなことは考えない。
頭というのは、心の欲望が純粋であればあるほど、それを実現するために働いてくれる非常に有能な道具のようです。

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