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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

親子性の面白み

2016/07/26
原理を学ぶ 0
20160726 

先日も書いた親子セミナーの続きです。

従来、成和学生(中高生)が参加する修練会のほとんどは、彼らだけが参加する修練会であり、父母はたいてい送り出し、迎えるだけの立場でした。

「頑張ってきてね」
「お帰りなさい。どうだった?」

というような言葉をかけても、二世が修練会の間どんな気持ちだったか、本当のところはよく分からないものです。

また、中高生の時期は兄弟姉妹の心情が育つ時期ですから、同年代の仲間と一緒に過ごせるのが楽しいという面もあるでしょうが、高校を卒業する頃からは変わってきます。
青年期に入り、より内面的に、1人の「個」として深く自分を見つめるようになると思います。

こういう時期に父母と一緒のセミナーに参加して、父母との関係を軸にして学びながら過ごすというのは、タイミングが良い。
初対面の人たちと新しい関係を早急に作らなければならないという精神的負担がほとんどないのも、とても楽です。
その分、親子の関係に集中できます。
今回、親子セミナーの良さをそんなふうに感じました。

セミナーの期間、会話の9割は息子とのものでしたから、他の親子の事情はよく分かりません。
それでもチラチラと周りの親子の様子を見ると、
「ここに集まった親子の姿は、本当にそれぞれだなあ」
と感じました。

よく話し、笑い合っている親子。
親は快活なのに、少し距離をおいているように見える子ども。
優しそうな子どもを挟んで、静かに両側で座っている父母。

いろいろな姿を眺めながら、
親子性」「家族性
という言葉が思い浮かんだのです。

1人1人に独特の「個性」があるように、親子や家族にも独特の特徴がある。
それが「親子性」「家族性」です。
これらは「個性」よりもっと多様で変化に富んでいます。

子ども自体は年齢に応じて、その姿が変化していきますが、その時々の子どもと親との関係も、子どもや親の変化によって、さらに複雑に変化します。
子どもが幼いうちは、親は子どもを主管しやすいように思いますが、子どもが成長するにつれて難しくなり、同時に、それまで感じられなかった喜びの刺激も感じるようになります。
親も徐々に成熟することで、若い頃には受け入れられなかった子どもの感情や行動を受容できる寛容さを持てるようにもなるものです。

原理では、個人を「個性真理体」とも呼びます。
それは一人一人に神様が与えたものだと言えますが、その個性を土台として、複数の個人が集まって新しく創造するものが「親子性」「家族性」です。

神様にとっては自ら作り出した「個性」も尊いでしょうが、人間たちが集まって創り出す「親子性」「家族性」はもっと魅力的で、刺激に満ちているでしょう。
この刺激を神様に存分に与えることが、私たちの人生の面白みです。

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