ここから新しい世界が生まれる
しかし、イエス様自身は死ぬ間際に、
「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです」
とおっしゃいました。
神様はすぐにでもノアの時以上の審判をしたいという思いがありましたが、イエス様が民族を抱いて死に、教団を抱いて死に、十字架を抱いて死んだがゆえに、人間をお捨てになることができず、抱いてこられたのです。
(文鮮明先生 2002.5.21)
イエス様は、ローマ兵がやりで自分の脇腹を突いても、
「彼らをおゆるしください」
と言いました。
「私が彼らの代わりに死んでいきます。彼らの代わりに犠牲になります」
という精神をもって完全に忍耐するのです。
ここから歴史になかった新しい世界が生まれるのです。
(文鮮明先生 1984.1.29)
青年を相手にイエス路程の講義をするときに、上のようなイエス様に関する文先生のみ言葉をいくつか引用しました。
ドイツの哲学者カール・ヤスパースは、
「枢軸時代」
という概念を立てることによって、紀元前500年ごろから世界中のいたるところで同時多発的に人類の精神的覚醒が起こったことを発見しました。
インドの釈迦牟尼、中国の諸子百家、ギリシャの哲学者、そしてイスラエルの預言者など。
彼らがその中心的な役割を果たしました。
彼らはいずれも人類の精神と霊性を代表する人たちではありましたが、あくまでも新しい世界を生み出す準備をしたのであって、いよいよ新しい世界が生まれたのは、あのイエス様の十字架上での最後の一言だったのです。
「神よ、彼らをおゆるしください」
この一言で、サタンだけでなく、神様までも身動きが取れなくなりました。
ノアの時以上の審判をしてやりたいほどに憤懣やるかたなかった神様でありながら、審判をすることができなくなったのです。
もし審判を敢行すれば、愛する一人息子の遺言を裏切ることになるからです。
この一言をもって、イエス様はノアの第二の鳩の役割を果たして逝かれました。
地には留まれなかったものの、オリーブの若葉をくわえて神様のもとに戻ることができたのです。
それで神様は人類を抱いて第三の鳩の準備にとりかかられました。

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